美味しいものは心の栄養‥‥。
主婦ひめが日々の食事とその周りを綴る食日記。
2003.08.12〜

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09.21.Sun.
台風で大荒れの中、お出かけした。

太陽が隠れてしまうと、こうもお天気は変わるものか、と驚くほど
街はグレイに濡れて冷たかった。
ワインレッドのウールのノースリーブだけでは寒くて、
慌てて、アンサンブルになっているカーディガンを羽織った。

こんな日はあったかいラーメンだ!と、恵比寿の『香月』へ寄った。
同じことを考える人は多いらしく、
昼時のピークはとっくに過ぎた時間だったが、
お店の前には行列ができていた。

香月は、お客が好みに合わせて細かくオーダーできる。
夫はしょうゆ・もやし、弟は塩・チャーシュー・卵、
わたしはしょうゆ・さっぱりを、
ついでに、餃子も一皿、注文した。

ここのお店の人たちは、動きにまったく無駄が無い。
厨房の中の男たちは黙々と、ただひたすらに仕事をする。
その動きはキレがあって、見事なまでに美しい。
厨房の外ではおじさんがひとりで、
途切れることのないお客を適切にさばき、
いちいち細かく異なるオーダーをいっぺんにいくつも受ける。
注文内容も注文した人の顔も、決して間違えることがない。
プロなのだから、といえばそれまでだが、
見るたびにいつも感心する。

弟の注文した新メニューの「塩」は美味しかった。
夫の「しょうゆ・もやし」も、濃い味をもやしが中和して美味しい。
夫はわたしのを味見して、
「さっぱりすぎて、僕にはちょっと物足りないなあ」と言った。
そお?
わたしは「しょうゆ・さっぱり」がイチバン美味しい♪と思ったケド。
うーん、これって、
わたしがこってり味を受け付けなくなっているってことかしら。
そうだとしたら、ゆゆしき事態である。
だって、ラーメンは基本的にはこってり脂っぽいのがウマイのだから。
また食べて確認しなくっちゃ!

長袖が似合う季節は、ラーメンがウマイ季節。
都心まで足を延ばす口実が、またひとつ増えた。


らーめん香月(かづき)
09.20.Sat.
しとしと秋雨が降る中、独身の友人が遊びに来た。
今夜は、お釜で炊くご飯と、厚岸の秋刀魚!

美味小話2003.9.25

09.19.Fri.
母は、約束を忘れなかった。(→9/4参照)

予定が変更になって、『鹿の子』へは行かなかったらしい。
が、今日は新宿へ行ったからと、代わりに
『銀座 立田野』のあんみつを買ってきてくれた。
もう何年もご無沙汰していたあんみつだ。

新宿の『立田野』は、京王デパートの地下にある。
昔から、母とふたりだけでデパートへ行くと、
お買い物のしめくくりに立田野に寄るのがお決まりのコースだった。

店内は穴倉のように狭くて暗く、かなり昔風だ。
陰鬱といってもいい。
お客も従業員も、中年・熟年女性がほとんどである。
歳を重ねた女性特有の、すこし低めで
遠慮があまり感じられない喋り声が、あちらこちらで飛び交い、
どうかするとうるさいくらいだ。
でもその猥雑さが、不思議な明るさで陰鬱さを救っていて、
店はいつも活気に満ち溢れていた。

大好きな「白玉クリームあんみつ」や「白玉宇治金時」を食べながら、
母とお買い物の成果を確認する時間は、とても楽しかった。
ついでに、ちらちらと周りのオバサン・ウォッチングするのも、
欠かせない楽しみだった。
小奇麗にしたおばあさんが、ひとりで冷やし汁粉を啜っていたり、
仲良しお母ちゃんグループが、大声でしゃべくりカラカラ笑っていたり、
仕事帰りらしい中年女性が、黙々とご飯を食べていたりする。
「オバサン」は当時も、俗悪の固まりのように言われていた。
が、立田野のオバサンたちは明るくて逞しくて、
若いわたしにはすこしまぶしく見えた。

お持ち帰り用のあんみつは、ボリューム満点だった。
おさじでぐるぐるっと全体を混ぜると、
柔らかめのあんこと寒天が一体となり、黒みつがよく溶け合う。
立田野のあんみつはそんな食べ方が似合う。
力強くて飾り気の無い、元気なあんみつなのだ。

懐かしいわねぇ、やっぱり美味しいわねぇ、と
母とおしゃべりしながら食べていて、ふと気が付いた。
わたしももう、立田野が似合うオバサンの年齢なのだ、と。

オバサンにだけはなりたくない、と思っていた。
でも、最近思うのだ。
歳を取るのは当たり前のことで、若作りするのはかえって見苦しい。
年齢を受け入れることは、イコール後退ではない。
哀れな疲れた年齢不詳美人より、
『立田野』に集うオバサンの方が、
しっかりと人生を踏みしめているのかもしれない。

オバサンになるのも、まあ悪くないか。
ただし、粋で可愛げのあるオバサンにね。

わたしのつぶやきに、母はあんみつを片手に、にっこりとうなずいた。

09.18.Thu.
今夜は焼きそば、と朝から決まっていた。
なぜなら、「マルちゃんの焼きそば」があるから。

マルちゃんが果たして、蒸し焼きそばでイチバン美味しいのか、
正直なところ、よくわからない。
とにかく小さい頃から、焼きそばといえばマルちゃん、と決まっていた。
ラッキーなことに、それは夫も同じだった。

新婚の頃、ふたりでスーパーに出かけた。
焼きそばを食べたいね、と売り場で立ち止まると、
彼は躊躇無く、マルちゃんをカゴに入れた。
わたしが「マルちゃんでいい?」と聞くより、一瞬早かった。
ああ、このひととはきっと仲良くやっていける。
そう思った。
あのとき、彼が「マルちゃんなんてダメだよ」と
より高級そうな方を選んだり、あるいは
定価のマルちゃんには目もくれず、セール品に手を伸ばしたら、
きっとわたしは密かにがっかりしただろう。

そんなわけで、
我が家では、焼きそばといえばマルちゃん、と決まっている。
そして焼きそばがひどく下手っぴなわたしに代わって、
麺ダーリンが担当する。8/27&31
わたしはセンセイの指示に従って、材料を切るだけ。
それも決まっている。

今夜も夫が中華なべをリズムよく振る。
おおっと、センセイ、キャベツが宇宙へ飛んでいきました!
ああっ、センセイすみません、麺の袋がまだ破けません!
はいッ、センセイ、お皿です、盛り付け準備OKです!

チープなソース味が美味しいごちそうになった。
マルちゃんの焼きそばは、とても楽しい。


☆今夜のお献立;
お野菜たっぷり焼きそば(キャベツ、玉ねぎ、にんじん、ニラ、もやし、ウインナー)、冷奴、ぬか漬け(お茄子、ピーマン)、デラウエア。

◆マルちゃんのHP →マルちゃん学園(東洋水産)

09.17.Wed.
タイやベトナム系のエスニック料理を作るとき、
甘酸っぱくてピリ辛のスイートチリソースはとてもベンリだ。

わたしのお気に入りは、コケコッコマークのチリソース。
正式には、“MAE PRANOM”というブランド名で
(「プラノムさん」という意味らしい)、
カレーペーストなどで有名なタイのブランドらしい。

スイートチリソースはアジア料理だけでなく、
韓国料理や中国料理にも使える。
無国籍になっちゃうけれど、家庭料理だからそれもアリだろう。
エビチリも、このチリソースをケチャップなどと混ぜて使うと、
とてもお手軽に味が決まる。

コケコッコのスイートチリソースは、
ときどき作る“チヂミ風のニラ焼き”のタレにもぴったりだ。
我が家では、これを「タイ・オムレツ」と勝手に呼んでいる。
ほんとうのタイのオムレツはたぶん違うと思う。
命名したのは夫だ。
「なんちゃってタイ・オムレツ」なんて名前にならなくてヨカッタヨカッタ。
でも、文字にするとちょっと恥ずかしいので、
「チヂミ風」という冠をつけておく。

簡単でおいしいです。オススメ。
タレには、スイートチリソースをお忘れなく。



☆今夜のお献立;
サバの塩焼き、チヂミ風ニラ焼き、オクラのお浸し、
納豆、冷奴、枝豆、ぬか漬け(お茄子)、
お味噌汁(お豆腐)、玄米ご飯、梨。

チヂミ風タイ・オムレツの作り方;

1)卵1個、小麦粉大さじ山盛り2、片栗粉大さじ1をよく混ぜる。
2)お水・お酢・ごま油・お塩を各少々を加える。
3)ニラ1/2わをザクザク切って加える。
4)フライパンに多めの胡麻油をひき、薄くのばして両面をカリッと焼く。
5)スイートチリソースに中国酢を混ぜて、タレを作る。
焼きたてをタレをつけていただく。

(上記の分量で、直径約20センチのフライパン1枚分。)



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