| 10.20.Mon. |
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特別な『おでかけ』の日だった。
念願のマルタ・アルゲリッチのピアノ・コンサートだ。
今回はアルゲリッチとネルソン・フレイレのピアノ・デュオという
きわめて珍しいリサイタルである。
場所は赤坂のサントリーホール、すこしオシャレして出かけよう。
ツイードのパンツスーツに、真っ赤なカシミヤのタートル、
パールのネックレスという格好にした。
わたしはピアノを聴くのも弾くのも好きだ(しばらく弾いていないが)。
でも、音楽学校の出身ではないし、
気合の入ったクラシック好き、というわけでもない。
ただ、小さい頃からピアノに囲まれて育ち、休日には父が
クラシックのレコードをよくかけていた。
結婚するときに、父が大切にしている中から譲ってもらったのが、
アルゲリッチのCDだった。
そのアルゲリッチのコンサートなのだから、
それはもう楽しみにしていた。
リサイタルは期待以上の素晴らしさだった。
大きなグランドピアノ2台は、アルゲリッチとフレイレによって、
繊細で情熱的で厚みのある世界を創り出す。
プログラムはバリエーションに飛んでいた。
1台を4つの手で奏でるときは、ふくよかになったアルゲリッチと
大きめのフレイレが並び、すこし狭そうで、
聴衆の控えめな微笑を誘った。
アルゲリッチとフレイレは、1曲終わって舞台から去るたびに、
何やら楽しげにおしゃべりしたり、手を取り合ったりする。
二人は若い頃からの親友なのだ。
その信頼する濃い関係が、演奏にも反映されて、
4つの手をもつ巨人が演奏しているかのごとく、
一分の狂いもなく、演奏はふっと始まりぴたっと着地した。
アンコールはたっぷり4曲、聴衆も大満足だった。
コンサートホールから出てきたのは、9時半すこし前。
夫もわたしもコンサート前につまんだ、スターバックスのドーナツで、
あまり空腹を感じない。
わたしはすっかり疲れて、ディナーする余力が無かった。
そこで東京全日空ホテルでお酒を楽しむことにした。
眼下の車のオレンジ色の流れを見ながら、
夫はシングルモルト、わたしはカクテルを傾ける。
夫は演奏を聴きながら、ヨーロッパの風景を思い浮かべたらしい。
それがNHKの名曲アルバムの影響なのか、昔旅行した
ヨーロッパの記憶なのか、判然としないところがおかしかった。
わたしはといえば、大きな満月を背に空を飛ぶETを思い出していた。
それもおかしな連想だが、豊かな音色はたしかに、
わたしを宙に漂わせていたのだ。
人は心の泉が豊かに満ちると、饒舌になる。
その夜は、夫もわたしも、帰りのタクシーの中でも帰宅してからも、
とてもよくおしゃべりした。

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地下鉄南北線「六本木一丁目」から、泉ガーデンタワーに出られる。
アークヒルズへは道路1本渡るとスグ。
泉ガーデンタワーは近代的なガラス張りのピカピカオフィスビルだ。
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コンサートホールに入る前に、
スターバックスで一服。
キャラメルマキアートは甘甘だけど、やっぱり美味しい〜♪
今ではスターバックスは、トウキョウではさほど珍しくもない。
が、わたしの住む町から一番近いショッピングモールには、どういうわけかスタバが無い!
なので、お出かけ先でのスタバは
ささやかな楽しみ。 |

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7時近くなり、人々は足早でコンサートホールへ。
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開演前の静かな興奮。
客席はほぼ満席になった。
車椅子席は脇になるが、1階のかなり前の方。
途中交代もあったが、
左のピアノはアルゲリッチ、右はフレイレ。
アルゲリッチの手元とフレイレの顔がよく見えた。
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◆マルタ・アルゲリッチ&ネルソン・フレイレ ピアノ・デュオ
→梶本音楽事務所HP(→本公演の関連ページ)
※11/20のリサイタルの模様は以下、TV放送が予定されています。
→11月2日(日) 22:30 NHK教育テレビ「芸術劇場」
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| 10.19.Sun. |
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昨日、あれだけ悩んで宅配ピザの誘惑に勝ったのに、
今夜はあっさり白旗を振る。
だって、明日はちょっと特別な『おでかけ』があるから、
今夜はパワーを使いたくないのだものー!
夕べの段階では、今夜のことはこれっぽっちも考えていなかったが
(これはホント)、今夜は何の躊躇も無くピザに決定。
夫もそのあたりはよく理解してくれる。
まったくもって、我ながら情けない心変わりではあるが、
ま、人間なんて、そんなものである。
ピザの誘惑に負けたのには、もうひとつ理由がある。
今さかんにTVで「ピザハット」のCMが流れている。
この新製品「ゴールデンチーズリング」が、とても気になっていたのだ。
うっふっふ、いよいよ味見ができるわ。
いざ、注文しようと思ったら、チラシが無い。
しばらくよそへ浮気をしていて、ピザハットは注文していなかったので、
新しいチラシが無いことにも気が付いていなかった。
仕方が無いので、ホームページにアクセスする。
だいぶメニューが変わっている。
ゴールデンチーズリングのつもりだったが、ふと見ると、
ソーセージチーズクラストなる見慣れない生地があった。
「お子様にも人気」とコメントがある。
これはきっと夫の好みだわ、とこちらをオーダーすることにした。
ピザはオーダー担当のお姉さんの言う時間どおりに、お届けされた。
ぷんぷん匂う生温かいピザの箱を開けるとき、いつも
すこしだけワクワクする。
ほーっ、今日はトッピングがたっぷりだわ。
ソーセージチーズクラストは思っていたより美味しかった。
ピザの円周にぐるりとソーセージが入っていて、
ピザとソーセージデニッシュ両方を食べているようなお得感がある。
意外と気に入ったのだけれど、ひとつ問題が。
とにかくボリュームがすごいのだ。
2切れ食べて満腹になってしまった。
確かに気に入ったけれど、たくさんは食べられないし、
当分もういいわ、という気分だ。
これって、ピザハットにしてみたら、どうなのだろう?
◆ピザハット(Pizza Hut)
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| 10.18.Sat. |
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夕方5時過ぎから、今晩のごはんはどうしよう、と考えていた。
作るのはしんどいなぁ。
何か買ってきてもらうか、宅配ピザにしちゃおうか、、、。
お蕎麦屋さんの出前という選択肢も、あるにはあるけれど、
あのべったりしたお醤油の濃い味は、あまり好きじゃないし。
「ごはんどうしよう?宅配ピザでもいい?
それとも、あったかいおうどんを作ろうかしら」
返ってくる答えはわかっているのだが、夫に聞いてみる。
「どっちでもいいよ」
夫は予想通りの返事をした。
決して投げやりに返事をしたのではない。
ほんとうにキミの好きにしていいよ、と優しい目をする。
でも、この人はちっとも真剣に考えていないわね、とわかる。
だって、苦笑をこらえてゆがんだ口元が
『ボクが何か言ったとしても、キミは答えを決めているのだろう』
と、言いたげなのだもの!
「何が食べたい?と聞くけれど、キミの心の中では
たいてい答えが決まっているでしょ。そうでなかったとしても、
質問しても結局は自分で決めるよね?」
そう夫に指摘されたことがある。
言われて初めて気が付いた。
人の意見を聞くとき、2通りの気持ちがそこにあるのかもしれない。
ほんとうに迷っていて、他人のアドバイスが欲しい場合と、
ほんとうは答えを決めていて、他人に後押しして欲しい場合と。
質問する側と答える側で、それがピタッとかみ合うと、
とても気分がいい納得のいく結果となる。
人気のある占い師さんやカウンセラーは、そのあたりの察しが
非常にうまいのだろう。
夜ごはん何にする?なんてことは、日常にごろごろしている
ささやかな事柄である。
でも、そんな小さなことでもかみ合わないことが続くとタイヘンだ。
「アナタッ、何が食べたいかサッサと決めてよねッ」
「そんなのオレに聞くなよッ。キミが決めればいいだろ!」
こうなったら食卓までギスギスした冷たい空気が流れるだろう。
幸い、我が家はまだダイジョウブそうである。
わたしはパズルをはめこむように、あれこれと考えを巡らせ、
結局、あったかいおうどんを作ることにした。
おそらく彼はその方が喜ぶだろうし、わたしも体調からして
脂っこいピザはやめた方が良さそうだから。
「ふぅ、やっぱりおうどんはウマイな。お汁がイイねぇ」
「ほんと、温まるしね。おうどんにしてヨカッタ♪」
ずずずっとおうどんをすすりながら、ふたりでにっこりした。
☆今夜のお献立;
レタスのオイスターソース炒め(レタス、ピーマン、えのき、生姜)、
油揚げのねぎ味噌焼き、
讃岐うどん(お出汁はいりことかつお、具は長ねぎと水菜)
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★油揚げのねぎみそ焼きの作り方;
1)油揚げは魚焼きグリルで、両面をこんがり焼く。
2)お味噌、たっぷりの刻みねぎ、お砂糖少々、お酒少々をよく練り混ぜ、油揚げの片面(上面)に塗る。
3)強火で短時間焼く。お味噌に焼き色がつけばOK
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| 10.17.Fri. |
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お陽さまが落ちると、急激に気温が下がる。
寒い寒い〜!
いっそのこと、もう少し寒くなれば暖房を入れるのだけど。
今日は大地宅配のお届けの日。
生のなめこが届いたので、なめこおろしになめこ汁を作る。
実は、夫はきのこが苦手。
食べてくれるかしら。
「なめこ、どう?嫌だったら残してね」
ちょっと優しく声をかけてみる。
「いや、ダイジョウブ。美味しいよ」
心配は杞憂に終わった。
表情からして、ほんとうに美味しいと感じているようである。
生のなめこ、というところがポイントなのだ。
彼は瓶詰めはゼッタイ食べないし、山菜そばですらダメ。
たぶん、ぬめぬめっとした食感と味付けがイヤなのだろう。
だから今日のなめこは、わたしなりに用心深く調理した。
ぬめりがあまり出ないよう、ごく軽くさっと湯通ししたし、
臭みが気にならないよう、おろしもお汁も生姜を隠し味に入れた。
「うーん、美味しかった」
夫が満足げに、ごちそうさまと言った。
器はどれもすっかり空っぽ。
よしッ!わたしは心の中で、ちっちゃなガッツポーズを作った。
こういう楽しみがあるから、お料理は楽しい。
☆今夜のお献立;
鯖の塩焼き、小松菜と油揚げの煮びたし、温泉卵、
なめこおろし、納豆(梅肉)、寄せ豆腐の冷奴、
赤だしのお味噌汁(なめこ、かぶの葉)、生姜ご飯。
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★なめこおろしの作り方;
1)なめこ(生)は熱湯にさっとくぐらせる。
2)なめこが熱いうちに、お醤油少々をまぶしておく。
3)大根おろし、生姜のおろしたの少々、さらに
お出汁少々、かぼすの絞り汁を加えて混ぜ合わせる。
※面倒なときは、大根おろしとポン酢でもOK。
◆10/15-17分を書きました。その前の分は後で。
(まとめ書きでは日記にならないですね。大汗)
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| 10.16.Thu. |
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疲れていたので、今夜は簡単に焼きそばだけにした。
もちろん、マルちゃんである。(→9/18参照)
豚小間が切れていたので、ひき肉で。
生姜とにんにくのみじんぎり、ひき肉を中華なべで炒める。
続いて、お野菜を投入。
今日は玉ねぎ、にんじん、キャベツだ。
あらかたお野菜が炒まったところで、夫にバトンタッチ。
美味しい焼きそばが出来上がった。
寝る前に、お水に浸しておいた中華なべを洗った。
ふと、夜中に見た「ためしてガッテン」の再放送を思い出した。
ある方法で黒こげの中華なべお手入れしてやると、
ピカピカによみがえるというのだ。
そうなると、焦げ付きもなくなるらしい。※
クレンザーでよく洗ったあと、中華なべを空焼きする。
煙が出るまで焼くと、汚れが焦げとなって浮かび上がってくる。
それをヤスリでゴシゴシ削り落として、磨いて、、、
確か、そんなことを言っていたな。
我が家の中華なべはそれほどひどい状態ではなかったが、
もくもく上がる煙の向こうに、焦げが見えてきた。
ところが、あいにくヤスリが無い。
仕方が無いので、小さな金属のヘラを使う。
ゴシゴシギコギコ、ゴシゴシギリギリ、、、。
「こんな時間に何やってんの」
先に床に着いた夫が起きてきた。
時計をみると、あっという間に小1時間も経っていた。
なかなかいい具合に削れていると思っていたのに、
電灯の下でよく見たら、お鍋に細い線がいくつも走っているだけだ。
こんなんじゃあ、ダメだわ。
そう思ったとたんに、忘れていた疲れがどっと押し寄せてきた。
週末にヤスリを買ってきて、続きは夫にやってもらおう。
傷だらけになった中華なべは、キッチンの隅で小さく見えた。
哀れな中華なべ!
きっとピカピカにしてあげるからね。
(※NHK「ためしてガッテン」10/1放送の内容です。)
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| 10.15.Wed. |
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ああ、またやっちゃった!
お鍋を火にかけっぱなしにして、忘れていたのだ。
今日の犠牲者は、栗の甘露煮。
せっかく立派な利平栗だったのに。
せっかく甘さも色もちょうどいい具合だったのに。ああ。
最近、こういうキケンな「ついうっかり」が多い。
気が緩んでいるだけとは思えない。
脳細胞がどんどん壊れているのだろうか。
たいていの場合は、ワンが気が付いてくれる。
「ヤカンがしゅんしゅん沸いています!ワンワンっ」
「お鍋がぐらぐら沸騰しています!ワンワンっ」
すっかり忘れてお洗濯ものを干しているわたしは、
大慌てでキッチンに駆け込む、というわけ。
ところが、お知らせワンは今日に限って、機能しなかった。
彼は熱心にお食事中だったのである。
わたしも優雅なひとりブランチ中。
ふと、鼻先をかすめる香ばしい匂いに、
ぼんやりしていた頭が突然、高速回転し始める。
あっ、栗に火を入れなおしていたんだった!
間一髪で、オール黒こげは免れたものの、
シロップはほとんど水気が飛び、カラメル煮の栗になっていた。
食べられないことはないけれど、甘露煮とはまったく別物だ。
ああもうまったく情けない。
夜、素知らぬ顔で、カラメル栗をお口直しにと小皿に入れて出した。
気づくかな、何か言われちゃうかな。
栗は自然な調子で、夫のお腹に収まっていった。
「栗、美味しかった?」
食後、気づかれないように、さりげなく聞いてみる。
「うん、美味しかったよ」
夫は夕刊に目を落としたまま、答えた。
☆今夜のお献立;
豚汁(豚ひき肉、油揚げ、大根、人参、ごぼう、れんこん、白菜、長ねぎ、里芋、生姜、にんにく酢醤油少々、お味噌)、
生鮭のホイル蒸し(白菜、長ねぎ、生姜)、
湯豆腐(絹豆腐、しめじ)、生卵、ぬか漬け(きゅうり)、新米、
カラメル栗、梨、巨峰。
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