美味しいものは心の栄養‥‥。
主婦ひめが日々の食事とその周りを綴る食日記。
2003.08.12〜
 
◇◇go to INDEX◇◇◇

*☆*☆*☆*☆*☆*次の週へ

03.28.Sun.
わかりやすいコッテリ味が食べたくなって、久しぶりにオムライスを作った。

冷ご飯と玉ねぎ、ピーマン、ウインナーを炒めて、トマトソースとケチャップ、それにパルメサンチーズ少々で、ケチャップライスを作った。
卵はL玉3個。バターとオリーブオイルを入れたフライパンを温め、卵をじゅっと流し込む。
しゅくしゅくしゅくとフォークで慌しくかき混ぜ、とろけるタイプのチーズを入れて、その上にケチャップライスを乗せる。

ここからが難しい。
わたしは自分の技量をよーくわかっている。
だから、プロのようにフライパンをポンポンと叩いて、くるりんと卵で包むなんてことはゼッタイしない。オムライスをこの技で作るのには、相当な練習と経験が必要である。
ろくに練習もしていないのにできっこない。
だから、いつもフライ返しとフライパンのへりを使って慎重に包む。

今日はかなりうまくいきそうな予感があった。
ほうら、内側は半熟の状態でくるりんとできた!と上々の調子で、フライパンをお皿の上にひっくり返してオムライスを移しているときに気が付いた。
二人分のジャンボサイズはなかなかの迫力。卵3つでは到底足りなかったのだ。

できあがったオムライスは、ケチャップライスが寒そうに黄色のお布団からはみだしていた。
いくら美味しくても、はみだしオムライスは失格。
カロリーが気になっても、オムライスで卵をケチっちゃイケマセン。


03.27.Sat.
「ねえ、『冷やしきつねそば』、こんなカンジであってる?」
けっこう美味しそうにできた、とわたしはちょっと得意げに、夫の前にお皿を置いた。
「おおっ、そうきたか‥‥」
夫はとてもびっくりした顔をして、それからわたしを見て「うーん、斬新だ斬新だ!」と笑い出した。

初夏のようなくっきりした日差しの昼下がり。
冷たいちゅるちゅるが食べたいね、と作りおきしてあったお揚げさんの煮たのを使って、食べたことが無いものを作ったのである。

あとで母に訊いたら、茹でた長ねぎを乗せたり、お揚げさんも刻むお店もあれば三角のままのところもあるらしい。
要するに、きつねと冷やしであればOKなのだと思うのだけれど、夫のイメージするそれはだいぶ違ったのだろう。

「知らないっていうことはスバラシイね。できれば駅の立ち食いそば屋がいいけれど、ともかく今度どこかで食べさせてあげよう」
夫はそう云うと、笑いと蕎麦を一緒くたにずずずっとすすった。





斬新な?冷やしきつね。
けっこう美味しかった。また作ろうっと。


03.22-28. Mon.-Fri.
この週は夫がダウン。
かなり久しぶりにノドの腫れで発熱した。本来腫れるべき扁桃腺を切除しているので、おノドのうんと奥の方がヤラれたらしい。
耳鼻科医に診てもらった夫は、
「飲み込むときに一番痛いところですねぇって言われた」
と少々嬉しそうに言った。
嬉しそうに、というのは語弊があるかもしれない。
が、第三者(わたし)には当人の切なる訴えよりも、専門家の言葉の方が真実味を帯びるものだと夫もわかっているから、ちょっぴり「嬉しそうな」顔になる。

夫も気の毒だが、わたしもだいぶ気の毒だった。
お薬をきちんと飲ませるためにも、三食きっちり用意しなくてはならなかった。
いつも日中はひとりできままに過ごすわたしには、けっこうなストレス。
おまけに、アレは食べられないコレが食べたいと、いろいろ仰る。
こちらが疲れた顔を見せると、「いいよ、自分でするから」と遠慮する夫のその態度が、またストレス。

寒の戻りが激しくて、わたし自身の体調が良くなかったこともアンラッキーだった。
苦しくて夜中に何度も目が覚めた。
見ると、隣でも苦しそうに顔を歪めて寝ている。誰も薬を取ってくれないし、「ダイジョウブ?」とも言ってくれないし、背中をさすってくれたりもしない。
苦しさで目覚める深夜ほど、孤独なものはない。
ああ、早く良くなってくれないかしら。
わたしは「よしよし、苦しいね」と熱で熱い夫の額をなでた。
ちっとも起きやしない。もぉ、ぷんっ。

夫のことを愛しているから、熱でうなされている彼を可哀想に、と思う。
早く元気になるといいね、と思う。それは真実、ホントにホント。
でも、病人っていうのは、そもそもがわがままにできている。
夫も病気になるとそうだし、万年病人のわたしはもうすっかり『病気』を都合のいい言い訳にしているかもしれない。

家族が寝込むと、不幸の鳥がやってきます。その鳥は、美味しいごはんや楽しい団欒の時間をついばんでしまいます‥‥。

夜空の月が満ちて、夫は回復した。そして不幸の鳥は我が家から去ったようだ。
でも、用心用心。不幸の鳥は隙あらばと、まだ頭上をぐるぐる旋回しているかもしれないから。






夫、復活オメデトウのごはん。
リクエストにお応えして、
たらこスパゲッティー

とても美味しかったのに、夫は
「これ、『極上たらスパ』じゃないよね?」
と云った。
たしかに、サワークリームが無かったから
生クリームとレモン汁で代用したわよ。
でも美味しかったのだから、そんなこと言わなくてもいいじゃない。

余計な一言が出るくらい回復した、ということである。






*☆*☆*☆*☆*☆*前の週へ

◇◇go to INDEX◇◇◇


Copyright(C)2004Kitchen.Hime.All Rights Reserved.
無断転載不可。
Web日記『食欲日記』は「キッチンひめ」に属しています→