since 09/2001
主婦『ひめ』が書く「キッチンひめ」の食のエッセイです。
上から日付が新しいエッセイになっています。
   
  ★このキュートな「ひめキャラ」は読者のともみちゃんが作ってくれました! 
April,2003
→先月の「美味小話」はコチラ
今日の美味小話 *  4/18

 お弁当を作ろう!

 トウキョウはすっかり葉桜になりました。代わりに、八重桜やはなみずきが美しい季節です。
 我が家のベランダでは、ブルーベリーの木々が枝いっぱいに付いた白いつぼみを膨らませ、ちらほらと開花し始めました。
 今朝は、クマバチさんがふらりとやって来て、ブルーベリーの花や紫大根の花でお食事をしていました。

 うららかな陽気になると、お弁当を持ってどこかへお出かけしたくなりませんか?
 近くの河原では週末ともなれば、BBQ(バーベキュー)を楽しむ人々がまるで花に群がる蜂のように大勢やって来ます。


 今日ご紹介するのは、我が家の簡単お花見お弁当。
 桜がちょうど満開の週末は、暖房をつけたくなるようなあいにくのお天気。とても外でお花見する気分ではありません。
 そこで近くに住むごく親しい友人たちを招いて、我が家のリビングでお花見をすることにしました。
 何しろ、気まぐれに突然の思い立ったお花見です。
 お弁当のおかずも冷蔵庫にあるもので、2時間くらいでちゃっちゃと作る程度にしておきます。テーブルセッティングなんてものも凝っている暇はありません。夫と客人である友人を指図してみんなで用意します。
 それでも桜の柄の手拭いを広げてお重箱を並べ、窓を大きく開け放てば、気分はすっかりお花見です。
 どこかへお出かけしなくとも、こうしてご馳走をお重箱に詰めるだけでも、普段とは違うイベントの雰囲気が出るのですよね。

 飲んで食べて笑っているうちに、空の薄墨色は墨汁の深さにまで沈んでいきました。
 窓から見える桜花が天国の雲のごとく、柔らかな乳白色に浮き上がります。
 きれいねぇ。ああ、ほんとうに見事だ。


 口笛を吹きたくなる好天気の週末。
 遠くへお出かけも楽しいけれど、お弁当を持って、近くにお出かけするのもとっても楽しいものです。
 高い空にまぶしい太陽の下で食べると、ああどうしてこんなに美味しいのかしら、と素直に喜びが溢れてきます。
 お弁当を作る時間が無かったら、コンビニやファーストフード店で買うのもよし。
 でも、もしちょっぴり余裕があったら、おむすびだけでも作ってみてください。きっと、いつもの数倍美味しく感じるに違いありません。
 スペシャル・デザートは、いつもの見慣れた顔に咲く、どきっとするくらい輝いた笑顔。これで完璧です!
 どうぞあなたもお弁当に舌鼓を打つ、素敵な休日をお過ごしくださいね。



普段着のお花見お弁当



お弁当の定番といえば、鶏の唐揚げに卵焼き。
みんなの大好物。

今日は、お醤油味の「竜田揚げ」と
ほんのり甘い「だし巻き卵」(卵焼き/厚焼き卵)です。

「おいし〜い!」「もっと食べた〜い!」

美味しい竜田揚げのレシピへGO!
ほんのり甘いだし巻き卵のレシピへGO!


手前右に見えるのは、
コーン入りポテトサラダ。
粉ふき芋をつぶし、炒めたベーコンとコーンクリームを加えて、
ミルクとバターで練り上げる。

ねっとりもったりボリューム満点。
ビールにも合います。




雑穀入りご飯のおむすびは、
冷めてもなかなか味わい深いです。

大好評の筑前煮
お野菜はひとくちサイズに切れば、短時間でも仕上がります。

お出汁を濃い目に取ること、
薄めの味のままいったん冷ますこと、
最後にもう一度火を入れて、煮汁を絡めてお醤油をちょろり。

これが「とっても美味しい!!」と唸らせるコツ。




しきりのあるお重箱は詰めやすくて、とても便利。
和菓子も詰めれば、お重箱の中が一気に華やぎます。
→使いやすいサイズの上品な三段のお重箱は下村漆器店


右下;レンコンの素揚げ、七味風味。

右上;もやしとほうれん草の胡麻和え。
すり胡麻とかつおぶしをたっぷり入れて、水分が吸わせれば、
和え物もお弁当に詰めることができます。

あとは、各自のお取り皿に、
ミニ・クリームコロッケ(大地宅配の冷凍お惣菜。美味しいのよ)、
お土産にいただいたスモークサーモンのクリームチーズ巻き、
などを添えました。

筍や蕗、山菜のお料理を入れると
もっと春らしくなりますよね。
この日は急な企画だったので、材料が無かったのでした。





リビングから見える景色はこんなふう。
満開の桜、ベランダに青々と茂るブルーベリー(右手)。

「夜になって桜が見えなくなったら寂しいから、
桜の手拭いを窓に吊るしておいたよ」
夫の小さな洒落っ気です。



卵焼き。厚焼き卵。だし巻き卵。



お出汁の香りがふわっと口に広がり、
ほんのりした甘さが優しい「ひめ風だし巻き卵」です。

結婚するまで、卵焼きは母が作る薄いお醤油味が好きでした。
結婚してからは、夫の好きな甘口の卵焼きが好きになりました。
ときどき、山ほどお砂糖を入れて、
伊達巻のように甘ーい卵焼きを作ります。
近頃は、甘さも塩加減もほんのりした優しい味が好きになりました。
ときどき、レシピの倍量くらいのお出汁を入れて、
悪戦苦闘しながら、じゅわっとお出汁が染み出る卵焼きを作ります。

あら、こうしてみると、
卵焼きの味で、
そのときのわたしの暮らしが見えてきますね。
卵焼きっておもしろい。


☆京都旅行記の続きは来週ね。
今日の美味小話 *  4/10

 京都旅行記。〜その1

 3月の下旬に京都旅行をしてきました。
 桜のつぼみはまだ固く、夕方から夜にかけては冷えて、コートを手放せない寒さでした。
 京都を訪れるのは、実に十年ぶりのこと。急に決まった旅行でしたが、それはそれは楽しみで、準備段階からまるで修学旅行の気分でウキウキしていました(笑)。
 時間も行動範囲も限られた中で多くは回れませんでしたが、わたしなりに京都を満喫してきました。
 主に食べ物関係に絞って、旅の思い出をご紹介したいと思います。


■□□□□



京都の胃袋を支える錦小路。
お料理屋さんへ卸すお店が多いようですが、どのお店も小売もしています。
お店には美味しそうなものがいっぱい!
トウキョウに暮らすわたしには、お野菜はもちろん、佃煮なども珍しいものがいろいろありました。




錦小路は、想像していたよりもずっと小さなアーケード街でした。
人の流れは何となく左側通行になっていて、人々はゆるやかにその流れに乗ってそぞろ歩きます。
市場ですから、お店は早く閉まります。
夕方過ぎに訪れたときは、地元の人がお惣菜を買いに来ているようでした。

右は、新京極通とぶつかる錦小路の終わりにある錦天満宮。
吸い込まれるように小走りに入っていく女子高生。誰かと待ち合わせかしら。




錦小路でいろいろ買い込んで、ホテルルームでゆっくりのんびり楽しむお夕食。

右下から;お惣菜の盛り合わせ、はも押し寿司、筍の土佐煮、三木鶏卵の厚焼き卵、甘海老のお刺身、生麩の田楽、大トロのお刺身。食後の甘味は豆大福と桜餅、酒まんじゅう(画像無し)。

関東のお惣菜はお醤油とお砂糖の甘辛い味が一般的なのですが、京都のお惣菜は甘さはごくごく控えめなのですね。
かぼちゃの煮つけや卯の花も甘くないし、お豆さんの「塩煮」もわたしには新鮮でした。


○三木鶏卵
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小さめの店構えは何の飾りもなく、昔よく町にあった卵屋さんそのもの。
お店の奥では、何人もの職人さんがてきぱきと動くき、店頭に焼きたてほわほわの厚焼き卵が並ぶ。
厚焼き卵はどっしりボリュームがあるが、口当たりはふんわり。甘口なのかと思っていたら、卵の甘み以外はまったく甘みはなく、控えめの塩味だった。
→厚焼き卵 1本500円




■■□□□



今回の旅でぜひ食べたかったもののひとつに、うどんがあります。
我が家では去年からおうどんがブームなのです。
ずっと関東風のお醤油味や鶏出汁だったのですが、ここ数ヶ月は讃岐うどん風に、塩味の白いおつゆに落ち着いています。

今回訪れたのは、祇園にある「権兵衛」。
お蕎麦屋さんのようですが、ここのおうどんもすこぶる評判がよろしい。
お店に入ると、ぷうんと漂うお出汁の香りとあったかい湯気が迎えてくれます。
午後2時頃でしたが、お店は賑わっていました。
お隣の席ではお支度前の芸者さんのお姐さんが、お丼で腹ごしらえをしていました。

左;鶏南蛮、右;きつねうどん。
お味は思いのほかパンチがあり、するすると一気にお腹に収まる強さがありました。
昆布と鰹の香り高いお出汁と、柔らかな九条ねぎ、関東の油揚げよりも厚みのある薄揚げがよく合い、後を引く美味しさでした。
もちろん、おつゆは飲み干しました。




○権兵衛(ごんべえ)
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祇園町北側254 切り通しにある。

古い店構えは、提灯が灯る夜もまた昼とは違う艶やかな風情がある。
dancyu(1999年11月号)によれば、この地にお店が構えて50年余。昔の味を守り続けている。
お蕎麦、おうどんのほか、親子丼など丼ものも美味しいそうです。





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銀閣寺そばのみ家(きみや)さんの豆かん。
これも今回ぜひ食べたかったものです。

モダンで愛らしいお茶碗にたっぷり盛られた豆かんはツヤツヤと美しく、おさじをつける前にしばしお姿に見惚れてしまいました。
豆かんはそもそも素朴な実にシンプルな甘味です。
それだけに、作り手の愛情と腕がお味にストレートに出るのではないでしょうか。
み家さんの豆かんは、素材の持ち味を存分に生かした丁寧なお味です。
ほどよい塩味と硬さのお豆さんとつるりと滑る寒天、あっさりとした中にちゃんと主張がある黒みつが、とても良いバランスでした。

「とても美味しかったです」と声をかけたら、女将さんは「全部手作りしているんですよ」と柔らかな笑顔を向けました。



○銀閣寺 み家(きみや)
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右京区浄土寺上南田町37-1
哲学の道の1本西側の通りにある。

比較的新しいお店ですが、評判も高い甘味処。
女将さんは凛とした美しさを持つ方で、お店を大切にしている様子が印象に残りました。
小さなお店なので、混まないうちに早めに行くのがいいと思います。




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祇園の割烹「千ひろ」(ちひろ)に行きました。

名店の誉れも高い「千花」の先代のご次男のお店で、白木のカウンターも真新しく、すがすがしい割烹です。
お店は賑やかな四条通のお店とお店の間の、うっかり見過ごしてしまいそうな路地にあります。

お料理は、しらうおと菜の花のいちごソース添えという、春らしい色合いから始まりました。
果物を使うお料理は、その昔「千花」の先代が、当時は非常に珍しかったキウイフルーツを使った一皿を出したところから始まったそうです。
「千ひろ」のご主人が、自分は「千花」にいたときに、長い間その果物の一品を担当いたのだと話してくれました。

もうひとつ、「千花」からそのまま受け継いでいるのが、鯛のお造りに切り昆布を添えて出すというもの。
考えてみれば鯛と昆布は相性が良いのですから、お刺身にお醤油の代わりに切り昆布を乗せていただくのも、美味しくないわけがありません。
切り昆布の塩味と旨みが鯛を引き立てて美味でした。

お料理は全部で15、6品ほどあったでしょうか。
特に印象に残ったのは、牡蠣を生姜風味で炊いたもの、帆立のしんじょのお椀、見事な鯛のお頭の酒蒸し、白子のポン酢出汁がけ。
そして、はたけ菜(京野菜)と薄揚げの炊いたん。これはご飯に入る前の最後のお皿で、ほっと一息つくような優しさがありました。

この日、わたしは残念ながら旅の疲れで、少々食が細くなっていました。
それを察したご主人は、「多かったら残してくださいね」と言葉を添えつつ、隣の夫のお皿より控えめの盛り付けにしてくださったようです。
おかげで、最後の水菓子代わりのフレッシュ・ジュースまで、なんとかたどり着きました。

お料理は総じて、素材の持ち味とお出汁を最大限に生かした、はんなりとした薄味でした。
非常にはかなげで繊細で、毎日食べても飽きない味といったらよいでしょうか。
トウキョウのレストランの刺激的な味に慣れた舌には、ほんの少しパンチが足りないようにも感じました。
が、それは美味しいとか不味いということとは別次元で、文化や歴史の違い、街の違いから来るものなのかもしれません。
そして何事もそうですが、味覚も、経験と訓練を重ねることは重要なのです。
京料理のはんなりした奥深い味わいを心底堪能するには、わたしには経験も訓練も味わう心も、まだまだ足りないのだろうと思いました。


帰るとき、ご主人と女将さんが玄関先まで見送りに出てきました。
お出汁の小鍋にお塩とお酒を振りいれ、毎回きっかり3回味見をするご主人と、柔和そうながらも背後から静かにきっちりお客さんを見守る女将さん。
行き届いた京の「心」を感じるお料理屋さんでした。



■■■■■

今日はここまで。
〜その2へ続く


今日の美味小話 *  4/8

 春野菜を食べよう!

 桜に現(うつつ)をぬかしているうちに、更新が遅くなってしまいました。
 更新を楽しみにしてくださっているみなさん、申し訳ありません。ワタクシ、桜病ニカカッテマス(苦笑)。

 京都旅行やお花見、ケーキなど、たくさんお話したいことがあるのですが、とりあえず、春野菜のレシピから。
 若々しくて元気いっぱいの春のお野菜が美味しい季節ですね!我が家はいつにもまして、お野菜たっぷりの食卓になります。
 この季節のお野菜は、ことこと煮込むよりは生食で、あるいは加熱するにしても強火でさっと炒めたり蒸す方が、より味が引き立つと思います。
 味付けも、薄味でシンプルに、を心がけるとよいかもしれません。
 お浸しや和え物で、ちょっと味が寂しいかなというときは、胡麻やかつおぶし、お酢などで変化をつけるとぐんと美味しくなります。
 三つ葉や青じそ、セリ、あさつき、わけぎ、レモンなどで香りをプラスするのも有効です。お気に入りのお塩や胡椒、七味などを食卓に添えて、各自お好みでぱらりと振ってもらうのもいいですよね。

 みなさんの春野菜をたっぷり楽しむヒントになれば幸いです。



しゃっきり青いキャベツ炒め



キャベツの甘みと青さが美味しい、ご飯によくあう一品です。

キャベツを塩もみしてから炒めるので、
加熱しても、キャベツの青さとしゃっきり感が残ります。
中華の炒め物が苦手な方にも、失敗が少ないかも。

もうひとつ、おすすめポイントは、
冷蔵庫で少々くたびれたキャベツでも、美味しくできることです!
ぜひお試しを。

⇒レシピへGO!



新玉ねぎのおかずサラダ



新玉ねぎならではの、
シャキシャキ感と甘みやツンとした香りを
堪能する和え物です。
ちくわが入ることで、食べ応えがプラスされ、
りっぱなおかずになります。

⇒レシピへGO!



新じゃがのミルク煮



とってもシンプルだけれど、
新じゃがの優しさが十分に伝わると思います。
味付けは控えめです。
お好みで黒コショウや刻みパセリ、
パルメサンチーズを入れてもいいでしょう。
お肉料理の付け合せに。

⇒レシピへGO



春のグリーンのお皿



わたしは緑色の食べ物が大好きです。
というわけで、細くてみずみずしいアスパラガスと
まったりしたアボカドです。
味付けゆで卵を添えて、春の色合い。

調理とはいえないくらいのお皿ですが、
食卓が華やかになります。
洋風料理にも合うけれど、
冷奴や焼き魚の副菜にも、意外と合うんです。


*****作り方のヒント*****

1)味付け卵を作る;→

半熟卵を作る。

※室温にした卵を、沸騰したお湯で茹でると、ツルリと殻が剥けやすい。

ステンレスかホウロウのお鍋に、
お醤油と黒酢、にんにく1かけ、みりん少々を入れ火にかける。

くつくつと沸騰させた中に、ゆで卵を入れ、
タレがすっかり絡まるまで、煮詰める。
そのまま常温まで冷ます。


2)アスパラガスは根元を切り落とし、
太いものは下部の皮を剥き、長さをそろえて切る。

沸騰したお湯に、お塩とオリーブ油を入れ、
アスパラガスを色鮮やかになるまで茹でる。

茹だったらすぐに氷水へ放ち、1〜2分で引き上げる。
美味しいマヨネーズと天然塩を添えて。

3)アボカドは種を取って皮を剥く。
スライスしたらすぐにレモン汁をたっぷりかけて、色止めする。
天然塩とバルサミコ酢を添えるのが、わたしのお気に入り。


***************

色鮮やかに茹でたエビや、ボイルドソーセージ、
チーズなどを組み合わせれば、
ちょっとしたおもてなしの前菜にもなります。

今日の美味小話 *  4/1

 桜シネマ、上映中。

 週末、我が家の辺りにも桜前線が来て、淡い桜色の甘い息を吹きかけていきました。
 土曜日は花冷えで、ほころんだつぼみも寒そうにしていたのですが、昨日今日の温かさで一気に花開いてきました。
 週末にお花見を予定している方も多いと思いますが、トウキョウ周辺では、満開はどうやら週末までは待ってくれなさそうです。お天気も心配。

 桜前線は一日におおよそ20キロ北上するのだそうです。一秒に約25センチ、人の歩幅くらいでしょうか。実感できる速さですね。
 3月、ニュースで春の便りを聞いたら、弥次さんと北さんの旅した東海道を逆向きに北上していけば、桜前線とともに歩くことも不可能ではないかもしれません。
 一歩一歩桜とともに旅したらロマンティックよねぇ、と友人に話したら、
「ゆっくりした速度だけれど、桜前線は寝たりごはん食べたりしないから、きっとかなり大変だよ」
と水を差されてしまいました。たしかに(苦笑)。

 何度か美味小話で書いていますが、我が家のリビングからは見事な桜が見えます。家にいるわたしは日に何度も、ベランダからあるいはお茶を片手に食卓から、桜に見惚れます。
 お陽さまと風と桜が織り成す景色は、決して巻き戻しができない『桜シネマ』。
 一時停止の画面のように、ちらりと見やる景色を心の中に切り取る人は大勢いても、桜シネマをじっくり見ることができるのは、ごく限られた人だけ。
 春一番のタイトルコールから、はらはらと散った後のエンドロールまで、それはそれは見ごたえのある作品なのです。
 毎年繰り返されるストーリーの中には、その年その年のオリジナル・エピソードが隠されています。わたしの今年の桜シネマの一番のエピソードは、義父の退職でしょうか。

 あなたの近くでも、ひっそりと桜シネマが上映されているかもしれません。
 桜前線はきっと、あなたの手の中にもさり気なく、特別チケットを滑り込ませているはずです。期間限定のシネマですから、どうぞお見逃し無く!



* * * 我家ノ桜シネマ * * *

我が家の周辺には、桜スポットが2つあります。
おおまかにいうと、山と川。
見ごろの週末には、大変な賑わいになります。
“山”の桜さんも、“川”の桜さんも、
ぎゅっと人々の心をつかんでいます。



“川”の桜さん。









お花見お散歩すると、ワンもノドが乾きます。
ビールはダメだから、お水でがまんするよ。笑



* * * * *
わたしの心を捉えて放さない、“リビングの桜さん”。
キッチンひめの桜シネマのメインキャストです。




4月1日午前10時頃





2002年の桜シネマ

→先月の「美味小話」はコチラ