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京都の胃袋を支える錦小路。
お料理屋さんへ卸すお店が多いようですが、どのお店も小売もしています。
お店には美味しそうなものがいっぱい!
トウキョウに暮らすわたしには、お野菜はもちろん、佃煮なども珍しいものがいろいろありました。
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錦小路は、想像していたよりもずっと小さなアーケード街でした。
人の流れは何となく左側通行になっていて、人々はゆるやかにその流れに乗ってそぞろ歩きます。
市場ですから、お店は早く閉まります。
夕方過ぎに訪れたときは、地元の人がお惣菜を買いに来ているようでした。
右は、新京極通とぶつかる錦小路の終わりにある錦天満宮。
吸い込まれるように小走りに入っていく女子高生。誰かと待ち合わせかしら。
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錦小路でいろいろ買い込んで、ホテルルームでゆっくりのんびり楽しむお夕食。
右下から;お惣菜の盛り合わせ、はも押し寿司、筍の土佐煮、三木鶏卵の厚焼き卵、甘海老のお刺身、生麩の田楽、大トロのお刺身。食後の甘味は豆大福と桜餅、酒まんじゅう(画像無し)。
関東のお惣菜はお醤油とお砂糖の甘辛い味が一般的なのですが、京都のお惣菜は甘さはごくごく控えめなのですね。
かぼちゃの煮つけや卯の花も甘くないし、お豆さんの「塩煮」もわたしには新鮮でした。
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○三木鶏卵
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小さめの店構えは何の飾りもなく、昔よく町にあった卵屋さんそのもの。
お店の奥では、何人もの職人さんがてきぱきと動くき、店頭に焼きたてほわほわの厚焼き卵が並ぶ。
厚焼き卵はどっしりボリュームがあるが、口当たりはふんわり。甘口なのかと思っていたら、卵の甘み以外はまったく甘みはなく、控えめの塩味だった。
→厚焼き卵 1本500円
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今回の旅でぜひ食べたかったもののひとつに、うどんがあります。
我が家では去年からおうどんがブームなのです。
ずっと関東風のお醤油味や鶏出汁だったのですが、ここ数ヶ月は讃岐うどん風に、塩味の白いおつゆに落ち着いています。
今回訪れたのは、祇園にある「権兵衛」。
お蕎麦屋さんのようですが、ここのおうどんもすこぶる評判がよろしい。
お店に入ると、ぷうんと漂うお出汁の香りとあったかい湯気が迎えてくれます。
午後2時頃でしたが、お店は賑わっていました。
お隣の席ではお支度前の芸者さんのお姐さんが、お丼で腹ごしらえをしていました。
左;鶏南蛮、右;きつねうどん。
お味は思いのほかパンチがあり、するすると一気にお腹に収まる強さがありました。
昆布と鰹の香り高いお出汁と、柔らかな九条ねぎ、関東の油揚げよりも厚みのある薄揚げがよく合い、後を引く美味しさでした。
もちろん、おつゆは飲み干しました。
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○権兵衛(ごんべえ)
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祇園町北側254 切り通しにある。
古い店構えは、提灯が灯る夜もまた昼とは違う艶やかな風情がある。
dancyu(1999年11月号)によれば、この地にお店が構えて50年余。昔の味を守り続けている。
お蕎麦、おうどんのほか、親子丼など丼ものも美味しいそうです。
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銀閣寺そばの み家(きみや)さんの豆かん。
これも今回ぜひ食べたかったものです。
モダンで愛らしいお茶碗にたっぷり盛られた豆かんはツヤツヤと美しく、おさじをつける前にしばしお姿に見惚れてしまいました。
豆かんはそもそも素朴な実にシンプルな甘味です。
それだけに、作り手の愛情と腕がお味にストレートに出るのではないでしょうか。
み家さんの豆かんは、素材の持ち味を存分に生かした丁寧なお味です。
ほどよい塩味と硬さのお豆さんとつるりと滑る寒天、あっさりとした中にちゃんと主張がある黒みつが、とても良いバランスでした。
「とても美味しかったです」と声をかけたら、女将さんは「全部手作りしているんですよ」と柔らかな笑顔を向けました。
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○銀閣寺 み家(きみや)
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右京区浄土寺上南田町37-1
哲学の道の1本西側の通りにある。
比較的新しいお店ですが、評判も高い甘味処。
女将さんは凛とした美しさを持つ方で、お店を大切にしている様子が印象に残りました。
小さなお店なので、混まないうちに早めに行くのがいいと思います。
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■祇園の割烹「千ひろ」(ちひろ)に行きました。
名店の誉れも高い「千花」の先代のご次男のお店で、白木のカウンターも真新しく、すがすがしい割烹です。
お店は賑やかな四条通のお店とお店の間の、うっかり見過ごしてしまいそうな路地にあります。
お料理は、しらうおと菜の花のいちごソース添えという、春らしい色合いから始まりました。
果物を使うお料理は、その昔「千花」の先代が、当時は非常に珍しかったキウイフルーツを使った一皿を出したところから始まったそうです。
「千ひろ」のご主人が、自分は「千花」にいたときに、長い間その果物の一品を担当いたのだと話してくれました。
もうひとつ、「千花」からそのまま受け継いでいるのが、鯛のお造りに切り昆布を添えて出すというもの。
考えてみれば鯛と昆布は相性が良いのですから、お刺身にお醤油の代わりに切り昆布を乗せていただくのも、美味しくないわけがありません。
切り昆布の塩味と旨みが鯛を引き立てて美味でした。
お料理は全部で15、6品ほどあったでしょうか。
特に印象に残ったのは、牡蠣を生姜風味で炊いたもの、帆立のしんじょのお椀、見事な鯛のお頭の酒蒸し、白子のポン酢出汁がけ。
そして、はたけ菜(京野菜)と薄揚げの炊いたん。これはご飯に入る前の最後のお皿で、ほっと一息つくような優しさがありました。
この日、わたしは残念ながら旅の疲れで、少々食が細くなっていました。
それを察したご主人は、「多かったら残してくださいね」と言葉を添えつつ、隣の夫のお皿より控えめの盛り付けにしてくださったようです。
おかげで、最後の水菓子代わりのフレッシュ・ジュースまで、なんとかたどり着きました。
お料理は総じて、素材の持ち味とお出汁を最大限に生かした、はんなりとした薄味でした。
非常にはかなげで繊細で、毎日食べても飽きない味といったらよいでしょうか。
トウキョウのレストランの刺激的な味に慣れた舌には、ほんの少しパンチが足りないようにも感じました。
が、それは美味しいとか不味いということとは別次元で、文化や歴史の違い、街の違いから来るものなのかもしれません。
そして何事もそうですが、味覚も、経験と訓練を重ねることは重要なのです。
京料理のはんなりした奥深い味わいを心底堪能するには、わたしには経験も訓練も味わう心も、まだまだ足りないのだろうと思いました。
帰るとき、ご主人と女将さんが玄関先まで見送りに出てきました。
お出汁の小鍋にお塩とお酒を振りいれ、毎回きっかり3回味見をするご主人と、柔和そうながらも背後から静かにきっちりお客さんを見守る女将さん。
行き届いた京の「心」を感じるお料理屋さんでした。
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今日はここまで。
〜その2へ続く
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