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February,2002
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文明堂の五三カステラ。〜2002年全国銘菓巡りC
ぼくのなまえは ぐりとぐら
このよでいちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら
〜「ぐりとぐら」なかがわりえこ 文/おおむらゆりこ 絵
福音館書店 |
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野ねずみの、ぐりとぐらへ。
わたしは小さいとき、キミたちが大好きでした。いろんなお話があったけれど、一番のお気に入りは、カステラを作るお話です。
ある日キミたちは、森で大きな卵を見つけて、大きなフライパンでカステラを作って、森のみんなで食べたのよね。とってもとっても美味しそうな、ふんわりおおきな、きいろいカステラ。
甘い素敵な匂いとか、森のみんなのうっとりする顔とか、ぐりとぐらの楽しそうな顔が嬉しくて、いつも絵本に顔をそっと埋めて(うずめて)いました。
ぐりとぐらのカステラは、オトナになったらもう食べられないの?そう思ったら、オトナになるのがすこしつまらなくなりました。
でも!とびっきりのお知らせがあります。
このあいだ、とっても美味しいカステラを食べました。文明堂の「五三(ごさん)カステラ」という名前で、すごいの。
金色の包み紙を開けると、桐の箱が出てきて、中のカーテンみたいな薄い紙をめくると、また金色のしっかり閉じてあるぴかぴかの箱が出てきて、それからやっと、カステラの箱が出てくるの。
最後の箱を開けて、カステラが見える頃には、美味しい匂いがいっぱいしてきました。
どんな味がするのかって?それはそれは素敵な味よ。
きっとこのカステラの上で寝たら、上等の羽根布団100枚と同じくらい気持ちがいいだろうな、と思ったり、香水の代わりにポケットに一切れ、このカステラを入れておいたら、一日中しあわせな気分になるだろうな、と思ったりしました。
元気の無いひと、悲しいひと、怒っているひとも、このカステラを食べたら、ぽかぽか日向ぼっこしているときみたいに、気持ち良くなって、にこにこするだろうな、と思いました。
美味しいヒミツを、すこしだけお話するね。
五三カステラは、江戸時代の「幻のすごいカステラ」を再現したものなのだそうです。
うっとりする卵の味は黄身がたくさんだから、とか、風のように爽やかな甘さは和三盆だから、とか、歌いたくなるような匂いとコクは特別のはちみつだから、とか、食べると楽しくなるのは底にカリカリのざらめがいっぱいだから、とか、いろいろヒミツがあるらしいです。それと、五三カステラは特別の職人さんが、心を込めて焼いているんですって。
このカステラはね、わたしがお風邪で苦しかったから、おうちのひとが特別に見つけてきてくれました。
だからよけいに美味しかったのかな。カステラを食べたら、元気が出たような気がしました。
五三カステラ、ぐりとぐらのカステラには負けるかもしれない。でもね、このカステラ、とってもすてきなので、キミたちと森のみんなにも分けてあげたいです。
それから、ぐりとぐらが、カステラを作ったあとの卵のからで車を作ったことを見習って、わたしも桐の箱で何か作ろうと思います。
オトナになったわたしは、すきなことやだいじなことを、たくさん抱えるようになりました。でも、ぐりとぐらに会えたら、きっとおおきなこえで、こう言うつもり。
「このよでいちばん すきなのは おりょうりすること! たべること!」
■文明堂(新宿文明堂)■五三カステラ/1本2000円から
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チョコレートな気持ち。
近くのショッピングセンターへ出かけました。つい数日前までは、バレンタインデー(St.Valentine's
Day)で賑わっていた売り場はすっかり片付けられ、閑散としていました。
あら?ショウウインドウの中に、ハートを背負ったクマちゃんが揺れています。よく見ると、ブルーのハートには、「3月14日はホワイトデー」の文字がありました。そういえば、バレンタインのときには、クマちゃんが背負っていたのは、ピンクや赤のハートだったかもしれません。
ご存知の方も多いと思いますが、外国では日本と違い、バレンタインデーは愛し合う男女が、カードやプレゼントを渡して愛を確認する日(男性が女性にプレゼントすることが多い)とされています。「女性からの告白」は、日本の製菓業界が色づけしたものなのです。お返しの日とされるホワイトデーも、1980年の飴菓子業協同組合のキャンペーンで始まったもので、外国には無いイベントです。
オトナになると、こういう業界裏話を小耳に挟んで、イベントも少々薄ら寒く感じてしまうものです。でも、そんな事情を知りつつ、イベントを楽しむのも悪くないと思います。
特別な恋愛の感情でなくとも、「お世話になっています」「いつもありがとう!」「これからもよろしくね♪」などのミニ・ハートは、贈るも贈られるも、ちょっとこそばゆい、けれど、嬉しい楽しい気分をもたらしてくれます。
告白しようかどうしようか、と悩む女の子。お返しをしようかどうしようか、と悩む男の子。愛のイベントデーは、蒼い時代真っ只中にいる彼らには大問題でしょう。
彼らだけでなく、バレンタインデーは、オトナのお遊び・お愉しみとしても、なかなか上等なイベントだと思うのです。というのも、職場や営業先、親子や夫婦の間で飛び交うミニ・ハートは、人間関係における一滴の潤滑油となり得るからです。
ショウウインドウで揺れるクマちゃんには悪いけれど、ホワイトデーを期待してはいけません。期待しちゃイケナイなんて、ちょっと損な気がするかしら(笑)。
愛は惜しみなく与えるもの。チョコレートはきれいに後腐れなく消えるもの。計算無し、お返しの期待無しが、美しいチョコレートな気持ちなのです。
★ひめの、今年のチョコレートな気持ち。
@チョコレートシフォンケーキ(画像上)。
ふんわりしっとり、刻みチョコレートたっぷり。
生クリームとラズベリーソースを添えて。

Aアメリカンクッキー。
チョコレートとナッツぎっしり。
食べ応え十分で、歯ざわりはサクサク。

クッキーを、ブラウンの食品用パラフィン紙と
白い薄紙にくるくる包んで。
遠方へはこんな風にパッキングして送りました。
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菜の花。
立春を過ぎて、暦のうえでは春ですが、一年で最も厳しい寒さが続いています。それでも、よく晴れたトウキョウの空を見上げれば、もう冬のそれとは違う、薄い華やぎがあります。
我が家のリビングは南向きです。夏の日差しの強さには、閉口すること、しばしばですが、この季節は南向きの良さを満喫できます。
晴れた日、午後のリビングは、レースのカーテン越しの柔らかな日差しに包まれます。薄手のセーターで十分な温かさ。厚い窓ガラスの向こうでは、ようやく膨らみ始めたブルーベリーの新芽が、寒風に小さく震えています。
食卓では、コップに挿した菜の花がほころび始めました。食用の菜の花から一枝だけ、お楽しみに失敬したものです。
一昨日か昨日、コップに挿したばかりなのですが、リビングは春と紛う暖かさなのでしょう。黄色の光が淡くこぼれる其処には、たしかに春が来ています。
ふと思いついて、一輪だけ、花を摘み取りました。爪の先で、小さな花を一枚一枚、そっと剥いでいきます。花粉をたっぷりまとったおしべを掻き分けたら、あるはず、、、。
「あった!」
思わず、声に出してしまいました。めしべ・おしべの根元にあったのは、小さな小さな翡翠色の玉、蜜線(みつせん)です。
小学生の頃、町にはまだ、家々の間に空き地がたくさんありました。コンクリートでなく土のままの駐車場、畑や田んぼなどです。春になると、ひよこ草やれんげ、菜の花が地面を覆い、小学生の女の子たちにとっては、ささやかなお花畑気分を味わえる、大切な場所でした。
新学期。理科の授業では、花のしくみを学びます。先生が黒板で図解し、アブラナを実際に解剖(分解ですね)してみる授業がありました。
その日の下校途中。小学生の帰り道は、ぺちゃぺちゃおしゃべりして、道端の草花を摘んだり、お友達の家を回ったり、と家まで真っ直ぐではありません。菜の花が満開に群れている、畑の脇を通るとき、
「ね、みつせんって、みつが出るんだよね?」
「じゃ、甘いの??」
「試してみようよー」
少女たちは道端にランドセルを放り出し、夢中で菜の花をむしり始めました。
「あーっ、みつせん、あったよあったぁ」
「どうする?なめてみる?」
代表して、おそるおそる舐めてみるわたし。
「少しだけど、ほんとに甘いよ」
「えーっ、うっそー。あ、ほんとだー」
舌先にほんのり甘さを感じたことを、今でもよく覚えています。このとき子供の頭の中に、みつせん=甘い=虫が寄ってくる、と明快な図式がぴかっと点灯したのでしょう。黄色い畑の上で舞い踊るモンシロチョウやハチに、少女たちはいたく感心したのでした。
ところが、オトナになって改めて調べてみたところ、「アブラナの蜜線は甘くない」「苦い」などの記述が多かったのです。
オカシイナ、たしかに甘かったのに。
食卓の菜の花を見て、ふと、この蜜線のことを思い出しました。ほんとうに甘いのか、記憶違いなのか。
ほんのすこし迷って、確認作業をすることは止めておくことにしました。甘い記憶は心の中にそのままにしておきたくなったのです。
蜜線を見つめていたら、一瞬、あの淡い甘さをかすかに感じたような気がしました。それで十分でした。
黄色のかけらに隠れていた、翡翠色の小さな玉。なんだか嬉しくて、誰かに共感してほしかったのですが、あいにく、リビングにはわたしひとりです。イヌも窓際で、我関せずとばかりに、お昼寝中。
無残にもバラバラに解体された、黄色のかけらを捨てるのも忍びなく、口の中に放り込んでしまいました。
舌に残るは、ほろ苦い春の味。
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菜の花
線路際や河川の堤防などに咲くアブラナは、一般的に「菜の花」と呼びますが、食用のアブラナは、「菜花(ナバナ)」もしくは「花菜」(関西方面では「種先」とも)と呼びます。
「菜の花」は関東では、4月中旬から5月に開花期を迎えますが、「菜花」は2〜3月の今が最盛期になります。
菜花はカロチンやビタミンB郡、Cを豊富に含む緑黄色野菜で、カルシウムやミネラル類にも富む栄養価の高い野菜です。せっかく含まれている栄養(特にビタミンCはほうれん草の2倍も含む)を損なわないためにも、茹で過ぎには気をつけましょう。
また、アクがあるので、茹でたらさっと水にさらすのが良いでしょう。
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おかずのヒント@。
明日から三連休という方が多いと思います。そこで、今日はひめの新しいレシピから、おかずのヒントになるものをご紹介しようと思います。
「休日のポテトパンケーキ」
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休日のブランチに、じゃがいもで作るパンケーキはいかがでしょう?
ボリュームたっぷりなので、これにソーセージと簡単なサラダ、フルーツでも添えれば、休日のブランチには十分です。 |
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「はんぺんフライ」
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はんぺんに、味付けしたひき肉の具をたっぷりはさんで、フライに。
はんぺんのふわふわと甘さが、お子さまに大人気です。
ボリュームのわりに、お安くあがるところも魅力ですね。 |
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「キャベツの白和え」
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白和えは、低カロリーで栄養価も高いお惣菜です。
日本酒に合うことはもちろんですが、こういうおかずこそ、オトナだけでなく子供にも食べさせたいものです。
今回は、お豆腐の水切り不要のレシピでご紹介しています。
すり鉢をお持ちでしたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。 |
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このほか、「ひめのレシピ」からおすすめをピックアップしましょう。
★メインのおかずにいかが?
こっくり鶏大根、お魚のあんかけ、お月見ドリア、しみじみ肉豆腐、カニクリームコロッケ、定番ロールキャベツ、大根の炊き込みご飯
★休日のケーキ、デザートに。
りんごケーキ、ふわふわマロンマフィン、ひめ風フレンチトースト
ご家族と、友人と、ゆっくり「おうちごはん」を楽しむ休日になりますように。みなさんの「おうちごはん」のヒントになれば幸いです。
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春立ちて。
「梅が満開になったわよ。今年もきれいよ」
実家の母から、弾んだ声で電話がありました。
まだまだ冬を引きずるひんやりした空気の中、実家の枝垂れ梅(しだれうめ)は、もうかれこれ20年以上毎年のように、春を告げる役目を果たしています。
一昨昨日(さきおととい)2月3日は節分、一昨日(おととい)は立春でした。
立春は二十四節気のひとつで、この日から「八十八夜」や「二百十日」を数えます。農耕文化の中で、立春が大きな意味を占めていたことがわかりますね。
そもそも、節分は季節の変わり目を指し、立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前の日も節分だったそうです。旧暦では立春が年の初めだったことから、立春の前の日の節分は「正月節」とも呼ばれ、立春の前の宵に行う「節分」行事として、豆まきなどが年中行事の中に残りました。

| 節分のお豆は一般的には炒り大豆ですが、新潟県は殻つきピーナッツを撒くそうです。手前は大地宅配の「カリカリ大豆」。ほんのりお醤油味です。昔のおやつはこういう素朴なものでした。 |
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寒明けを迎えた関東地方は、まさに文字通り、三寒四温。立春を過ぎ春に向けて、寒い日暖かい日を繰り返して、だんだん暖かくなるお天気を言います。
これにはさらに意味があります。すなわち、冬から春にかけてのお天気は、3日+4日、つまり7日周期であることを示しています。
札幌は雪祭り、まだまだ北国は雪の中ですね。でも「三寒四温」を頭に置いて、天気予報を見ると、ゆっくりゆっくりの春の気配を感じることができるかもしれません。
花粉症でお悩みの方は、そろそろ好天気の日には、お鼻がむずむずし始めている方もいらっしゃるでしょう。
食卓では、菜花が春を告げる代表選手でしょうか。辛し和え、山葵和え、しらす大根和え、煮びたし、パスタ、天ぷらなどなど、独特の苦味と香りは春らしい美味です。
また、鮮やかな緑の葉に隠れている、愛らしい黄色のつぼみを見つけると、心が和みます。わたしはこの時期、食用の菜花をちょっとばかり失敬して、ふくらんだつぼみをコップに水差しして、お台所で小さな春の開花を楽しんでいます。
『春されば、まづ咲くやどの、梅の花、
独り見つつや、春日暮らさむ』
これは、万葉集第五巻にある山上憶良の歌です。天平2年(730年)正月13日に、大宰府の長官である大伴旅人の邸宅での宴会で、参加者たちが詠んだ梅の花の歌32首のひとつ。
「春になるとまず咲く我が家の梅の花を、独りで見て、春の日を過ごしましょう」という意味です。→「楽しい万葉集」
梅まつりなど、梅にちなむ賑やかなお祭りや観光行事もありますが、桜と比べて、梅はひっそり静かに楽しむ「普段着の花」、という気がします。山上憶良の歌のように、梅の木は家の庭にあるイメージがあるからかもしれません。
お庭が無くとも、お買い物や通勤の道すがら、毎年、開花を心待ちにする、一本の梅や梅林がお有りの方も多いでしょう。
お庭で、道端で、はたまた車や電車の中から、ふっと眺めやる風景の中にある梅の花。今日も一日、平穏に過ごせそうな、そんな予感をくれるささやかな春の使者が、梅なのかもしれません。
かく言うわたしは、まだ梅の花を見ていません。寒さが大の苦手ゆえ、冬場はいつにも増して、家にこもりがちになります。
実家の母はそんなわたしを察して、満開の梅の便りをよこしたのです。今日あたり、あの梅は明るい日差しの中、こぼれるような紅色の花片を誇っているに違いありません。もう何年も愛でていないので、今週末でも、見に帰ろうかしら。暖かい週末になりますように。
そうは言ってみるものの、わたしは今年も、梅の花を見逃してしまうかもしれません。でも、ふふふ、ベランダで小さな春を見つけました。プランターのいちごが花をひとつだけ、つけていたのです。
このいちごはビニールハウス栽培ではないので、ベランダで吹きすさぶ寒風に、大いになめられています。ですから、この小さな花は我がベランダの春の使者。
まだ家族も気がついていない、わたしだけの秘密です。
山上憶良さんを真似して、『春さらば、まづ咲くやどの、苺の花、独り見つつや、春日暮らさむ』、そんな寒明けです。
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