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  ★このキュートな「ひめキャラ」は読者のともみちゃんが作ってくれました! 
March,2002
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今日の美味小話 *  3/29

 デジカメの無い生活なんて。

 めでたいめでたい!
 修理入院していた、ひめのマイ・デジカメがようやく退院しました。あ〜ヨカッタ!
 デジカメの無い生活は、ネットできない生活の次に、悪夢でした(苦笑)。
 この喜びをあなたにもお伝えしたい!というわけで、本日はデジカメ画像のみ。



 うららかな日差しも気持ちの良い
 3月中旬のある日。

 春を探しに
 お散歩に行こう!

 おさんぽおさんぽ♪うれしいな♪
 早く行こうワン!


 あの、キミ、
 二足歩行で行くんですか(汗)
 





澄み切った 青を めざして
伸びる伸びる ぐんぐん のびる

自慢のリボン ましろい光
わたしの心も お洗濯








いつものリビング
小さいけれど わたしのお城
季節限定
桜シネマ 上映中



今日の美味小話 *  3/28

 旭製菓の胡麻かりんとう。

 ♪止められない止まらない♪のは、某メーカーのエビせんだけではありません(笑)。
 今日ご紹介するのは、食べだしたら、止められない止まらない♪美味しさの「胡麻かりんとう」。所詮、駄菓子じゃないか。などとあなどってはイケマセン。すごいんだから!




 わたしはこの胡麻かりんとうに、大地宅配で出会いました。大地宅配が取り扱っているだけあって、もちろん材料にはこだわっています。
 使用するのは国内産小麦と天然酵母、国内産の胡麻に赤穂の天塩、油はなたね油(無添加一番絞りで遺伝子組み換えなし)に砂糖は粗糖、というこだわり様です。

 かりんとうって、イケナイイケナイと思いつつ、ぼりぼり食べて、あとで胸焼けして後悔する、なーんてことありませんか(わたしだけかしら。苦笑)。 
 そんな、誘惑につい負けて胸焼けする方にも、そうでない方にも、ぜひオススメしたい。この胡麻かりんとうは後味が非常によろしく、滅多に胸焼けすることはありません。
 決して甘ったるくなく、じんわりした甘さの中に、ふわっと胡麻の香ばしさが広がります。そして、全体を小気味良く、キリッと引き締める塩味が、「ほらもう一本!そらもう一本!」と食欲をそそります。
 この細さも大変よろしい。普通のかりんとうよりもずっとスリムで、エビせんより細く、菜箸の先くらいの細さです。この華奢なお姿に目が刺激されて、「もう一本つまんじゃおうかな」と思ってしまうのかもしれません。
 ポリポリッと軽快な食感も特徴です。これは、天然酵母を使って木樽で発酵させる、独自の製法に関係があるのかもしれません。固焼き煎餅ほどは固くなく、エビせんやスナック菓子よりはしっかりした歯ごたえです。
 ぽいっと口の中へ放り込んでしまうのも良いのですが、わたしなぞはお行儀悪く、ウサギよろしく前歯でぽりぽりかりかり、リズムを刻むのも楽しくて仕方ありません。

 かりんとうは甘すぎるし、胸焼けする。
 かりんとうのそんなイメージを、思いっきり覆してくれる胡麻かりんとうは、ホントに目からウロコものです。「ちょっぴり塩味」が甘党辛党を問わず、どなたにも喜んでいただけるかりんとうだと思います。

 先日、いつもはめったに間食をしない姑に、このかりんとうを食後のお茶請けに勧めたところ、いたくお気に召したようでした。
「このかりんとう、美味しいでしょ?」
「ほんと。ついついもう一本と手が出ちゃって、さっきから、もう止めよう、もう止めようと思っているんだけれど、止められないのよねぇ」
 そう苦笑いしつつ、姑の手はまたかりんとうへと伸びていたのでありました(笑)。


      ■胡麻かりんとう■1袋275円
      製造者:(株)旭製菓/販売者:(株)大地
      大地宅配にて入手可。
        旭製菓HPで商品一覧できますが、通販なし。
        (※ちなみに、工場直販価格は290円だそうです。)
              →旭製菓がNTV系列で紹介されました


今日の美味小話 *  3/27

 桜の季節。〜後編

 「花より団子」、もちろんこれは真実です(笑)。
 でも逆に言えば、美味しいお団子も美しい花があってこそ、いえ、美しい桜が、お団子をよりいっそう美味しくさせるのでありましょう。
 具無しの塩おむすびでも、余りご飯のお茶漬けでも、少し固くなったパン一切れでも、ひとりぼっちの空腹を満たすだけのごはんでも、桜の見ながら食べると、はんなりとした味に感じられるものです。桜マジック、とでも言いましょうか。

 わたしの倹しい(つましい)お花見料理でも楽しめたのは、まさに桜マジックのおかげかもしれません。
 というのも、我が家のリビングからは、居ながらにして、素晴らしい具合にお花見できるのです!
 窓から視界に飛び込むは、ハーブやブルーベリーの新緑も青々しいベランダの向こうに、のびやかに枝を広げる桜、桜、桜。
 薄ねずみ色をした花曇の空が、食卓テーブルに着席したちょうどその視線の位置で、ほんわり桜色に染まります。(デジカメ入院中につき、桜景色をご紹介できないのは残念です泣)

 こうしたリビングからの桜景色を、わたしはとても愛しています。
 ことさらなことは何も無い、ごく平凡な一日が、どこか華やいだ空気に包まれ、ささやかな幸福感が訪れます。
朝起き出したらシャッとカーテンを全開にし、桜を眺めながら食事をする。
家族を送り出したら、ベランダで桜を眺めて深呼吸し、草花に水をやる。
暖かい午後のひととき、桜を眺めながら、ひとりゆっくりお茶を飲む。
夕食の支度にかかる前の日暮れ時、桜の枝中に斜めに差し込む光と影にうっとりし、夜、床に就く前、閉ざしたカーテンの隙間から、街灯に白く浮き上がる桜に、おやすみを言う。
 この桜がある限り、ここからはお引越しできそうもないわ。毎年、そう思います。

 このリビングから見る桜の他にもうひとつ、愛して止まない桜があります。
 それは、加山又造の桜です。わたしはどちらかと言えば、日本画に疎い方なのですが、どうしてもホンモノの加山又造の画を見たくて、展覧会へ出かけていきました。もう数年以上前のことになるでしょうか。
 とりわけ心を惹かれたのは、桜を描いた「春宵」「おぼろ」「しだれ桜」。
 桜の花は、かくも凄まじく情念を燃やし、かくも妖しく憂いをたたえ、かくも豪華に艶やかであるものか。加山又造の桜に自分がすっぽり飲み込まれてしまう、そんな感覚さえ覚える画でした。
 毎年、桜の季節に、わたしは展覧会で買い求めた画集を引っ張り出します。加山又造の桜は、日常の雑事で固くなった心をほぐしてくれる、わたしにとって大切な、忘れ難い桜なのです。




 さて、美しく咲き誇る桜は、今年も日本中いたるところで、我々をそっと見守っています。
 賑やかなお花見を見守る桜。晴れがましい入学式(今年は卒業式になったところも多いでしょうか)を見守る桜。転勤転校などの別れと出会いを見守る桜。繰り返される恋情を見守る、妖しい夜桜。

 桜時間も、そろそろ残り少なくなってきました。
 今年、あなたは忘れ難い桜、愛すべき桜に巡り会いましたか?


 慌しく流れる日常の中で、ほんのすこし特別で切ない、桜の季節。
 ひとりで眺める桜の数だけ、散り散りになっている自分のかけらが見つかります。
 夫婦で眺める桜の数だけ、互いの呼吸を感じ、互いの存在が愛おしくなります。
 こうして今年も、我が家の桜の季節が、はらはらと過ぎていきます。


 桜の花が別れを告げたら、ほどなくして、初夏へと続く緑の季節がやって来ます。
 天へ天へと、筍もグリーンピースもそら豆も、新玉ねぎも人参もごぼうも、キャベツもレタスも、ぐんぐんぐんぐん。
 葉桜と共に、わたしも空いっぱいに伸びをして、新しい季節の恵みを存分に味わいたいと思います。


ニッポンの桜だより
今日の美味小話 *  3/26

 桜の季節。〜前編

 今年の桜は、記録的なスピードで開花、満開を迎えています。トウキョウでは、一週間前あたりから咲き始め、すっかり満開。
 残念ながら、今日明日の雨で散ってしまって、今週末はもう、お別れの姿を見納めということになるでしょう。

 我が家はお彼岸の21日に、お友達を誘って、お花見散策に行きました。近くに、このあたりでは有名なお花見スポットがあるのです。
 毎年、この素敵な桜の小山を散策するのを楽しみにしています。

 が、この日は強風で、お弁当を広げるなんてもってのほか。ゆっくり桜を愛でることすら、ままならない状況でした。
 花粉なのか土ぼこりなのか、目はしょぼしょぼうるうる。
「今年もキレイねぇ。見た見た?はいっ、じゃあ行きましょう」
とまぁ、こんなカンジ。情緒もへったくれもございません。
 早々に帰宅したのでした。

 帰宅後、おうちでささやかなお花見の宴。今年の宴は予想以上に早かった桜のため、急遽セッティングした超簡略バージョンでございます。
 したがって、お献立も簡略。(ひめのマイ・デジカメ入院中につき、画像はありません。泣)
  • お豆と桜のご飯(炊き込みピースご飯に、塩漬けの桜の花を混ぜ込んだもの)
       美しい豆ご飯の炊き方
  • 釜揚げ桜海老とわかめのお酢の物
  • 鶏の唐揚げ
  • ふぐの唐揚げ
  • 桜入りの里芋白玉揚げ
  • 鰻の白焼きとわかめのさっと煮
  • ふぐの一夜干し
  • 自家製お漬物
  • りんごとナッツぎっしりのスパイシーケーキ
       りんごケーキをアレンジ♪
お野菜がちょっと少ないですね(汗)。
わたしとしては、必ずしも満足のいくお献立ではなかったのですが、楽しい宴でした。 

今日の美味小話 *  3/22

 卒業おめでとう。

大好きなA子ちゃんへ

いよいよ4月から、中学生ですね。
今、どんな気持ちかな。わくわくどきどき?それとも少し不安?
仲良しになれそうなお友達や優しい先輩、信頼できそうな先生にめぐり合えるといいね。



中学校は小学校とはずいぶん様子が違うので、なんとなく不安とか、なんとなく心配っていうひとは、A子ちゃんだけじゃないと思います。
でも、あなたにはとても大きい環境の変化の連続ですね。
ご両親の離婚、お引越し、そして仲良しだった小学校のお友達との別れ。
あなたの年でこれだけいろんなことを抱えるのは、きっとつらいと思う。
いつもニコニコしているけれど、「はぁ〜」とため息をつきたくなることも、あるでしょう。
心がからっぽになることも、あるでしょう。
でもね、A子ちゃん、それは自分で乗り切らないといけないよ。

自分の環境とか運命は、自分で変えられるものもあるけれど、どうしようもないものもあります。
ただ、人生にはムダなことなんて、ホントにひとつも無いよ。
楽しいこともつらいことも、嬉しいことも悲しいことも、みんなみんな、自分の大事な一部分になるのです。
落ち着いて自分の置かれた状況を受け入れて、静かに自分を見つめて、そして、しっかりと自分の足で立って、一歩一歩踏みしめて歩んで欲しい。
心から、そう願っています。

以前わたしがした”木のお話”、A子ちゃんはとっても気に入ってくれましたね。
人生を木の一生に例えるお話。
小学校時代は双葉から本葉が出る頃、中学校高校は苗木からすくすくと若い木に育つ頃。
そしてやがて立派な木になって、美しい花を咲かせ、実をつけ、そしてゆっくり老木になる、というお話をしたと思います。
「へぇー、じゃあ今、ちゃんと栄養も取らなくっちゃいけないんだね。遊びも勉強もして、元気な本葉にしなくっちゃ!立派な木になれるかなぁ」
嬉しそうに言ったあなたの顔を、わたしはちゃんと覚えているよ。

卒業記念文集に「あなたにとって人生とは?」という質問があったんですって?
この質問、先生が考えたのかな。
すごい質問よね。わたしでも答えられないわ。
でも、A子ちゃんの答えも、すごかったねぇ。
「人生は木である。って書いてきたよ!」
ううむ、そんなことを文集に書く小学生は、なかなかいないと思います(笑)。

A子ちゃん、あなたは立派な本葉をつけているよ。
素直でのびやかで優しくて愛らしくて、そして丈夫な苗木に育っていると思います。
ちょっとやそっとの風では、倒れたりしない。
だからタイジョウブ、心配しないで。

これから迎える中学校生活。
きっときっと、楽しいこと、嬉しいこと、夢と希望がいっぱいいっぱい詰まった日々になるでしょう。
そうなるように、これからも元気にニコニコしていようね。


いつもどんなときも、わたしはあなたが大好きです。
いつもどんなときも、わたしはあなたのことを応援しています。
A子ちゃん、そのことを、心の隅に置いておいてね。

卒業おめでとう。
そしてちょっと早いけれど、中学入学おめでとう。


ひめ

今日の美味小話 *  3/20

 お弁当を作ろう。


 来月は新学期。学生さんやお勤めのみなさん、お子さんなどなど、新たにお弁当生活が始まる方もいらっしゃると思います。そこで、今日はひめ風お弁当のご紹介しましょう。
 普段はお弁当を作らない方でも、お花見やピクニックのためだけでなく、普段の生活の中で、休日のブランチや夜ご飯に、たまにはお弁当を作ってみませんか?
 ダイジョウブ、これからご紹介するものは、どれも手間がかからず、難しいものではありません。普段のおかずにも使えるものばかりですので、どうぞトライしてみてくださいね!

★お弁当のコツ
1、汁気は少なく。
  片栗粉でとろみをつけたり、卵でとじたり、工夫しましょう。
2、味付けは、いつものごはんよりも、やや濃い目に。
3、お野菜や乾物を上手に取り入れよう。
  お弁当のおかずには揚げ物や炒め物が多くなりがち。
  ご飯やパンなど炭水化物の量も多くなりがちです。
4、彩りや味のバランスを考えましょう。
 (お醤油味、塩味、甘酸っぱい味、胡麻、スパイシーなど)
5、味が混ざらないように。
  ホイルやレタスなどで仕切りをする。
  小分けできる容器などを利用する。
6、冷めてから、お弁当箱に詰めましょう。



 今日ご紹介するのは、すぐ役に立つお弁当のおかずです。
 ボリュームたっぷりの「お父さん・男の子向け」、パン食でキュートな「小中学生向け」、お野菜たっぷりカロリー控えめの「女子学生・OL向け」と3パターンを、レシピ付きでご紹介します。
 量や組み合わせなどはご自由にアレンジして、どうぞ参考になさってくださいね!


★お父さん・男の子向け★



そぼろ中華丼、ほうれん草のナムル風、
なんちゃって酢豚、ひじきの煮物、
いちごのシロップ和え

☆ほうれん草のナムル風☆
1、ほうれん草を柔らかめに塩茹し、水気を絞ってひとくち大に切る。
2、ごま油、オイスターソースとお塩少々で味付けする。

☆なんちゃって酢豚☆
1、ひとくち揚げ物(おでんのボウルなど)は湯通しする。
2、小鍋に揚げ物、玉ねぎ、ピーマンを入れ、具材が顔を出す程度のお水、お酢、ケチャップ、お砂糖を入れて煮詰める。
3、最後に、水溶き片栗粉とごま油を入れてできあがり。
★小中学生向け★



パン三種(ホットドッグ、卵サンド、ジャムバター)、
大地宅配のクリームコロッケ、かぼちゃの素揚げ、
ソーセージのピーマンボート、
(※塩茹でピーマンに、ソーセージとケチャップをに入れたもの)
いちごの寒天寄せ(※ラップで包んであるもの↓)


☆ジャムバター・パン☆
1、室温に戻したバター(マーガリン)を、小さい泡だて器でふわっとするまでよくかき混ぜる。
2、ジャムを混ぜ合わせてできあがり。
★女子学生・OL向け★



ヘルシーおべんとドライカレー
野菜の素揚げ、パプリカの豆腐詰め、トマト

☆パプリカの豆腐詰め☆
1、パプリカは下半分を使う。内側にオイル塗り、塩少々をふって、トースターで3分弱焼く。
2、木綿豆腐にマヨネーズを2:1の割合で混ぜる。
3、焼いたパプリカにお豆腐を詰め、あればピーマンを差し込んで、再びトースターで2分焼いて出来上がり。


 毎日のお弁当は、華やかなお花見弁当やピクニック弁当と違って、栄養のバランスや調理の手軽さやスピードが必要になります。前の晩のおかずをアレンジしたり、常備菜を作っておいたり、材料の使いまわし、冷凍食品なども上手に使って、無理のないお弁当づくりをしたいものですね。

 でも、どんなおかずにしろ、愛情というスパイスを一振りするのをお忘れなく!家族のために作るお弁当でも、自分のためのお弁当でも同じです。
 フタを開けるときのワクワク♪をしっかりお弁当箱に閉じ込めて、午後の時間が元気になるようなお弁当を作りましょう。
今日の美味小話 *  3/14

 上野黒門町の「うさぎや」。〜2002年全国銘菓巡りD

 どら焼きは、日本人に最も親しみのある和菓子のひとつですね。お店によっては「三笠山」とも呼ばれています。
 ドラえもんでなくても、「和菓子の中でどら焼きが一番好き!」という方も多いのではないかしら。
 わたしも、母のどら焼き好きの血をしっかり受け継いでいます(笑)。その母が、先日、お土産に買ってきてくれたのが「うさぎや」のどらやき。
「ほら、これが有名な『うさぎや』のよ!」
「うさぎやって、阿佐ヶ谷の?あそこの美味しかったものねー」
「違うわよ。これは黒門町(くろもんちょう)のうさぎや。こっちが本店なのよ。さあさ、早くお茶を入れて食べましょう。」
 はいはい、じゃあせっかくだから、美味しい方のお茶の葉にしようかしらね。母の言葉を全部聴き終わらぬうちに、わたしはキッチンへと立ちました。


 ところで、どら焼きの始まりをご存知ですか?お茶が入るまで、ちょっと豆知識をお話しましょう。

 時は12世紀後半。源義経が頼朝に追われて奥州に落ち延びるとき、武蔵坊弁慶は負傷して武蔵野の民家で療養していました。義経はその民家を出立する際、銅鑼(ドラ)と手紙を残していきました。その銅鑼で焼いたのがどら焼きの始まり、と伝説になっています。
 このお話の真偽はともかく、どら焼きの原型は、江戸時代の「助惣焼(すけそうや)き」と言う、きんつばに似た、四角いお菓子とされています。
 明治になり、日本橋大伝馬町の梅花亭が、今のような丸い銅鑼の形の「どら焼き」を作りました。ただ、このどら焼きは、あんに天ぷらの衣をつけるようにして焼いたもので、皮が薄く、現在のどら焼きとはだいぶ趣が異なっていたようです。
 現在のどら焼きは、大正二年に創業した上野黒門町の「うさぎや」が始めたそうです。「うさぎや」は控えめなのか、元祖という言葉を宣伝文句にしていないようですが、美味しいだけでなく、由緒正しいどらやきだったわけなのです。

 創業以来「うさぎや」は、どらやきと喜兵最中を看板として、支店を持たず、店頭販売のみで営業しているそうです。出来立ての美味しいどらやきを食べてもらいたい、そんな願いが営業姿勢に現れているように思います。
 ちなみに、「うさぎや」は上野日本橋阿佐ヶ谷と三店ありますが、これらは兄弟店(親戚)で、この「黒門町のうさぎや」が本店になります。(※西黒門町=現・上野1丁目になります。)





 お茶が入りました。話を戻しましょう。

 シンプルな菓子箱を開けると、どらやきといっしょに、かわいい「うさぎまんじゅう」がお目見えしました。わぁ、かわいい〜!
「ふふふ、このうさぎまんじゅうも人気なのよ」
母は、気が利いているでしょと言わんばかりに、ちょっと得意げな顔を向けました。
 手に乗せてみれば、真っ白い小柄な姿に、赤い目と長いお耳の表情が、なんとも素朴な愛らしさ。いかにも女性が好みそうなお姿です。
 このうさぎさんは見かけだけでなく、中身もなかなかのものでした。大和芋を使った薯蕷饅頭独特のしっとりした皮と、あっさりしたこしあんの調和も優しい、上品なおまんじゅうでした。

 ぱくぱくっと「うさぎまんじゅう」を口に収めたわたしは、そのまま何の躊躇もなくひょいっと、どらやきへ手を伸ばしました。
 あら?
 どらやきを手にした瞬間、意外な軽さに手が空を舞いそうになりました。前に阿佐ヶ谷の「うさぎや」どらやきを食べたことがあるのですが、そのときのずっしりとしたどらやきの重さが、記憶に残っていたのです。そのため、ふわっとした軽さが何だか頼り無げに思えました。
 手で割ってみると、ますますふわっと柔らか。けれどもかえってそれが、食べる前から美味しい予感へと、いつの間にか繋がっていきました。
 粒あんの量は阿佐ヶ谷に比べて少なめですが、なるほど、このふんわりした皮にはほど良い量なのかもしれません。皮にはレンゲの蜂蜜が入っているので、柔らかさの中にもさっくりした軽さがあり、とても美味です。
 粒あんは、十勝産の小豆の味がきちんと残っていて、ふっくら瑞々しく、非常に若々しい印象。皮と相まって、「ずっしりが美味しい」という、わたしのどらやき観を、見事軽やかに覆してくれました。

「先にうさぎまんじゅうを食べたから、どらやき丸々一個は食べ過ぎよね。半分、取っておこう」
 食べる前のそんな気持ちはどこへやら。あっという間に、どらやきはわたしの胃の中へすっぽりと収まってしまいました。
 2つ食べても3つ食べても、決して胃が沈み込むような満腹感ではなく、心地よい満足感を約束する、そんなどらやきでした。


 阿佐ヶ谷の「うさぎや」は、ひとつで十分満足する、ずっしりとしたどらやき。こちらを「冬の日のどらやき」とするならば、黒門町のは軽さのある優しいどらやきで、「春の日のどらやき」と例えられましょう。もうひとつ、もうひとつ、と手が伸びる美味しさなのです。
 黒門町も阿佐ヶ谷も、基本となる共通した味を大切にしながらも、それぞれに味わい深く、甲乙つけがたい特徴があり、これはもう、お好みでしょう。
 ただ、お花見に持って行くならば、春のどらやき、黒門町をオススメしたいと思います。

 家でゆっくり、お土産のどらやきでお三時するのは、もちろん美味。
 でも、「うさぎや」の店先で出来立てのどらやきを買って、それをパクつきながら、黒門町界隈を歩く。これは少々お行儀が悪いですが、きっとさぞかし美味しいに違いありません。
 またこれからの季節は、ちょっと足を伸ばして、上野の山や隅田川でお花見しながら、どらやきをパクつく、それも一興でしょうね。



   ■うさぎや■(上野黒門町)
   どらやき/1個180円  うさぎまんじゅう/1個160円
   台東区上野1丁目10番10号(上野の松坂屋の斜め向かい)
   TEL:03-3831-6195
   水曜定休/午後4時以後来店は要予約。宅配及び通販無し。
          

今日の美味小話 *  3/7

 両親と囲むフツーのごはん。

 前回の続きです。この夜も、姑と舅とともに、「おうちごはん」を楽しみました。なんてことない、フツーのごはんですが、ご紹介したいと思います。

 フツー、とはいうものの、別居している姑舅が我が家に来るのは、一年にそう何度もありません。ですから、ちょっぴりだけ、心配りをしました。
 今日のポイントは、1)前日(ひな祭り)がお魚だったので、お肉にする、2)お野菜を多くして、重くならないよう気をつける、3)お酒(ビール、日本酒)に合うお料理、4)玄米ご飯にする、この4点です。

 姑舅は夫婦だけの暮らしなので、家では、もうお肉はめったに食べないようです。そこで、たまにはお肉を楽しんでもらおうと、大地宅配美味しい(かつ安全な)牛肉を注文しておきました。奮発して、サーロインステーキ!
 また、我が家はよく玄米入りのご飯を炊くのですが、姑舅は初体験とのこと。お米の美味しい新潟県にいる姑舅に、玄米ご飯が口に合うかどうかと心配だったのですが、物珍しさも手伝って、好評好評、とても喜んでくれました。(今日は玄米:白米=3:2でブレンドして炊きました。)

 帰り際、姑が、じゃあまたね、の挨拶の中に、こんな言葉を言いました。
「ごちそうさま」
その言葉はわたしの心に、するりとさり気なく、春風のように滑り込んできました。
 結婚して得る小さな幸せは、案外、こんなところにもあるのかもしれない、と思いました。



▲姑舅と楽しむおうちごはん▼ 2002.3.4




カリカリお揚げさんとピーマン

油揚げとピーマンは素揚げします。
油揚げは素揚げすると、
油が抜けてカリカリになります。
お塩と七味唐辛子、花椒(ホワジャオ。中華スパイス)で
ピリッとアクセントをつけます。



人参と山芋の甘酢和え

皮むきピーラーで、するすると長く削った人参と山芋。
人参はさっと塩茹でしておきます。
甘酢にたっぷりの半ずり胡麻を加えます。
ひんやり冷たい、箸休めの一品。



蛸と根三つ葉のさっと煮

茹でタコは、お汁で柔らかく煮ます。
煮汁はお醤油が香る、若干甘めの味で。
ザク切りした根三つ葉を加えて、さっと煮たら
柚子の皮の千切りを添えてできあがり。



ステーキとお野菜の盛り合わせ

姑舅にはステーキ肉1枚は多すぎるので、
各自が取り分けるように、切り分けました。
お肉は、スジ切りしてさらに叩き、
キウイやタマネギのスライス、赤ワイン、バルサミコ酢などで
マリネしておきます。
焼く直前に、しっかり塩コショウをし、
グリルパンで焼きます。
すこしおいてから切ると、肉汁がこぼれません。
ステーキの美味しい焼き方

カリフラワーはオリーブ油をかけて
電子レンジでチン。
クレソンとルッコラを、お肉の下に敷いてあります。
お肉といっしょにどうぞ。

姑舅も「美味しい」と喜んでくれましたが、
それより喜んだのは
やっぱり、我が家族。

お肉、大好き〜!
ステーキ、シアワセ〜!


★★★
短角牛はしっかりと締まった肉質で、
脂臭さが無く、お肉の味が濃いのが特徴です。
高級和牛に比べて、お肉が固いのが、難点と言えば難点。
でも、このように
お肉をスジ切りして叩き、マリネすることで
格段に柔らかくなります。
胸焼けしない、赤身も脂身も美味しい短角牛、
ぜひ一度お試しください。
★★★


 お腹がすこしこなれた頃、デザートに鶴屋八幡の桜餅をいただきました。
 そのお話は、また今度。

 


今日の美味小話 *  3/5

 ひな祭りの夕餉(ゆうげ)。

 新潟から、姑と舅がお泊りに来ました。

 両親が来るときは、我が家はほとんど「おうちごはん」です。外食や出前はめったにしません。
 姑が、わたしの手料理をいつも喜んでくれるので、わたしも嬉々として、みんなで囲む「おうちごはん」を作ります。誉め上手な姑です(笑)。

 わたしも新婚の頃は、夫の両親がお泊りに来るときには、とてもナーバスになったものです。
お掃除を隅から隅までしなくっちゃ。お布団やタオルを用意しなくっちゃ。
ご飯は何にしよう?どんなものがお好みかしら?
朝ごはんはパンかしらご飯かしら?朝寝坊はゼッタイできないわ。などなど。
 今思えば、こちらも緊張したけれど、あちらもそうだったことでしょう。お互いに、距離を測りかねて、戸惑っていたのです。
 けれども、結婚ン年も経つと、もうそのあたりはお互い、心得たものです。今では両親の訪問は、わたしの楽しみのひとつになっています。

 今回は、ひな祭りのお献立にしました。五目散らしをメインに、小食な両親に合わせて、お野菜とお魚の重くないお料理にしてあります。両親はお酒を嗜むので、お酒(日本酒)に合うお料理、コレも大事なポイント。
 もうひとつ大事なのは、手間がかかりすぎないことです。せっかくの両親とのごはんですから、みんなでゆっくり積もる話をしたいしね。

 そんなわけで、こんなお献立になりました。
 あら、そういえば、甘酒をお出しするのをすっかり忘れてしまいました(苦笑)。



▲ひな祭りのおうちごはん▼ 2002.3.3




コハダの酢漬け(大地宅配にて購入)

大根のスライスを、軽く塩もみしたものと
ルッコラ(ベランダ栽培)を下に敷いてあります。
コハダの酢漬けがほど良くて、美味でした♪



イナダの香草包み焼き

イナダはお腹とエラを出して、全体にお塩をすり込みます。
フレッシュの香草を詰めて、
キャベツの外葉のを敷いて、オリーブ油とお酒を回しかけます。
オーブンペーパーでしっかり包んで
オーブンで焼くこと、約20分。
紙を開くと、香草の良い香りが立ち上ります。
蒸し焼きされたお魚はふっくら、
美味しい蒸し汁を浸けて食べます。



小鉢いろいろ。
(左)お土産の、とっても美味しい野沢菜。
(中)菜の花の辛子和え。
(右)白金時豆の甘煮。

五目散らし、蛤のお吸い物

2002年のひな祭り〜ミニ特集
ひな祭りのお献立の定番ですね。
五目散らしの具は
穴子・たこ・油揚げ・にんじんを
甘辛く煮付けたもの、
錦糸玉子に根三つ葉、
黄金でんぶ、いくらの白醤油漬けです。
舅の好みに合わせて
すこし甘めの味付けにしました。
具だくさんの五目散らしは
おうちならでは、です。
とても好評で、御代わり続出でした♪

蛤は、あさりなどと比べて
お高いですよねぇ。
むむむ、
これは失敗するわけにはいかぬ、
と丁寧に作ったので、
美味しい美味しいお吸い物が出来ました。



いよかんの寒天寄せ

我が家に比べて(苦笑)、小食の姑と舅。
いつもはデザートまでたどり着けないのですが、
今日はどうやらダイジョウブのようです。
「あら、これスルッと入るわねぇ。美味しい美味しい」
喜んでいただけました。



 おまけ★
 →姑と舅は、もう一晩、お泊りしました。
   続きは3/7へ


今日の美味小話 *  3/3

 手作りのお雛さま。



結婚して初めて迎えるひな祭りに、
義母(姑)が作ってくれた
蛤の雛人形。
毎年、必ず飾ります。
先日、雑貨屋さんで、なかなかぴったりの
ぼんぼりとひし餅を見つました。

今年、姑から届いた真新しい雛人形。
一文字で描かれた表情が
愛らしくも美しい。
来年は、このおひなさまにも
ぼんぼりを飾ってあげましょう。


今日は、姑と舅もいっしょに
ひなまつりの夕餉(ゆうげ)を囲む予定です。

そのお話はまた後で。



今日の美味小話 *  3/2

 おかずのヒントA。

 草木は芽吹き、水温む(ぬるむ)頃になりました。
 三月の異名である「弥生」は、木草弥生い茂る月(きくさ いやおい しげるつき)、つまり、草木がいよいよ生い茂る月、という意味なのだそうです。

 今日は、和食をいくつかご紹介しましょう。みなさんの「おうちごはん」のおかずのヒントになれば幸いです。



たこめし

ほんのり桜色で、香りも豊かな炊き込みごはんです。
用意するのは、茹でタコと生姜のみ。
ひなまつりメニューで、散らし寿司が苦手な方は、こんな炊き込みご飯はいかがでしょう。
とても簡単ですが、美味しいですよ。




じゃがいもと桜海老のお酢の物

じゃがいもの、変わり酢の物です。
メークインと釜あげ桜海老を使います。
さっぱりしているようで、しっかりコクのあるお酢の物、女性向けかな。
釜あげ桜海老は、お刺身として生食もできます。
もし手に入ったら、ぜひ、このお酢の物もお試しくださいね。




オレンジいもようかん

おなじみの芋羊羹を手作りしてみませんか?
今の時期に美味しい柑橘類(いよかん、はっさくなど)と、さつまいもを使います。
寒天(棒寒天)を使うので、食物繊維も豊富。
あと味が爽やかで、甘さ控えめな素朴な味がほっとします。

卵・小麦粉は使いませんので、アレルギーの方にもオススメです。


上でご紹介したものに、
  • 焼き魚(サワラやサバの塩焼き)、
  • 菜の花のお浸し(辛し和えや胡麻和え)、
  • 冷奴(旬のワカメを添えて)、
  • お汁(大根のお味噌汁やハマグリのお澄まし)
などを組み合わせれば、春らしい和食のお献立になります。

 この時期はまだ寒の戻りがあったりと、お天気も安定しません。また、花粉症でお悩みの方も多いでしょう。
 疲れと睡眠不足、乱れた食生活は体調を崩すもとです。

 たまには、ゆっくりと時間をかけて、和食を楽しみましょう。食べ物を通して、春の目覚めのエネルギーを、カラダに取り入れたいものですね。



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