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  ★このキュートな「ひめキャラ」は読者のともみちゃんが作ってくれました! 
May,2002
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今日の美味小話 *  5/31

 夏気分になったらエスニック!

 週末、お友達が遊びに来ました。彼ら、S氏とM氏は、毎年我が家で新年を共に迎え、年に何度も集まる、わたしたち夫婦の共通の友達(悪友と言っておこう)です。
 今日のお集まりの趣旨は、Sのインド旅行報告会。

「ごはんは何にしようかな。蒸し暑くなってきたし、久しぶりにエスニックはどう?」
「わーい、賛成!」
「いいねいいねぇ。じゅるっ」
「インドのお土産のカレーパウダー、忘れないでね」
「おう!」
と、まあこんなふうに、満場一致でエスニックに決まりました。

 いつものメンバーだから、気合を入れなくてもいいわよね。などと、のんびりしていたら、あっという間に夜になってしまいました。シマッタ!
 結局、お料理に専念したのは、みんなが揃ってからでした。友人たちにもすこしお手伝いしてもらって、何とか楽しいごはんにたどりつきました。
 もともと彼らは、よくお手伝いしてくれるのですが、うっふっふ、彼らはかなり腹ぺこだったので、つまみ食いしながら、より熱心にやってくれたのでした。
 ほら、生春巻きを巻き巻きするのも、みんなでやると楽しいでしょ?



@@@@@おうちでわいわいエスニックごはん@@@@@

いつものメンバーだけなので、テーブルセッティングは無し!
ちゃぶ台にぎっしり詰め込んで並べたら
あら、なんだかアジアの食堂風。



左;桜えびと玉ねぎのエスニック和え
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1)生桜えびはさっと湯通しする。
2)玉ねぎの薄切り、シャンツァイ(香菜/コリアンダー)とともに、
3)いかいしり、はちみつ、レモン汁、スイートチリソース、ごま油で和える。

中;エスニック風のエビチリ
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1)エビは殻付きのまま、中華なべで揚げる。
2)生姜とにんにく、長ねぎのみじん切り、トウバンジャン、XO醤を炒める。
3)スイートチリソース、ケチャップ、いかいしり、
はちみつ、鶏がらスープ少々を煮詰め、
4)エビを差し戻してできあがり。

右;生春巻き
------------------------------------------
1)生春巻きの皮は、濡らしたキッチンペーパーをはさんで
破かないよう気をつけながら、柔らかく戻す。
2)巻き巻きの具は、
きゅうり、長ねぎ、にら、
茹でてほぐした鶏ささみ、茹でたエビ、
青じそ、シャンツァイ、ミント、レモンバーム。
画像左の桜えびと玉ねぎを入れても美味。
3)タレは、
スイートチリソース、テンメンジャン+レモン汁の2種。


「いかいしり」=イカで作った魚醤。大地宅配にて入手可。
ナンプラーでOKです。





エスニック春雨

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タイ風焼きそばを春雨でアレンジしたもの。
1)生姜、にんにく、長ねぎのみじん切り、トウバンジャン、
豚ひき肉、厚揚げ、を炒め、
2)いかいしり、レモン汁、鶏がらスープを加えた
たっぷりのスープで、春雨を煮込む。
3)にら、もやし、シャンツァイを加えてできあがり。





ココナッツ風味チキンカリー
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左は、カレーのためのナッツライス
1)玄米に白米をすこしブレンドしたものを、
お塩少々を加えた鶏がらスープで炊く。
2)炊き上がりに、刻みカシューナッツ、シャンツァイ、ミント、
ブラックペッパーを混ぜ込む。
右は、カレーのトッピング
フレッシュパイナップルとカシューナッツ。

☆チキンカリーの作り方☆
--------------------
1)鶏もも肉は、ひとくち大に切って、オイルとお塩をよく揉みこむ。
2)厚手のお鍋で、皮からこんがり焼く。
おいしそうな色がついたら、お皿に取り出しておく。
ここで焼くのは、鶏肉の表面だけ。
3)玉ねぎ、にんにく、生姜をフードプロセッサーにかける。
クミンとともに、厚手のお鍋でじっくり炒める。
カシューナッツもフードプロセッサーにかけてから、お鍋へ。
トマトのザク切りもお鍋へ。
4)カレーペースト、カレーパウダー(Sのインド土産)、
いかいしり、ケチャップを加え、
白ワインをひたひた程度入れる。
沸騰したらチキンをお鍋に戻し、フタをして弱火で約10分。
5)ココナッツジュース(缶詰)とガラムマサラを入れて
ひと煮立ちしたらできあがり。

ライスとトッピング、カレーのお鍋を
ちゃぶ台の真ん中にどーんと置く。
セルフサービスでよろしくね!


肝心のカレーの画像は???
えーーーっっっ?!
食べるのに夢中で、誰も撮影していなかった、、、(泣)。

みんな、たいそうお気に召したらしく
ナッツライスもカレーも大盛りお代わり続出。
Mなんて、最後は、お鍋を抱えて食べていました(笑)。
そんなに美味しかったのなら
撮影忘れても許してあげる。



もうあと何週間かしたら
汗をかきかき、冷たいビールをくいっと傾けつつ、で
もっともっと暑く熱く
エスニックごはんしようね。
今日は気分だけ夏で、爽やかなエスニック。
またそれもよし、満足!

@@@@@@@@@@@@@@@



 最近は、食道楽の我々も、さすがに健康や中年太りが気になりだしました。
平日は軽めのお食事、お酒超控えめ。その分、週末は好きなものを飲んで食べて、パラダイスな時間を過ごします。
 ということもあって、この夜のみんなの食べっぷり飲みっぷりは、惚れ惚れするようなほんとに気持ちのよいものでした!ちょっとアブナイ量かなぁ、と思うことも無くは無かったけれど(苦笑)。


気の置けない悪友(親友)たちと過ごす時間は、
身にこびりついたストレスをこすり落とす、大事な時間。

愚痴をこぼすのも受け止めるのも、
茶化すのも無駄口叩くのも、
彼ら一流の友情表現。

楽しい時間はあっという間に過ぎていき、
酔いもあっという間に廻っていき、

会の目的であったハズの「Sのインド旅行報告」は、ほとんどなされないまま、酔っ払い星人の会はお開きとなったのでした。




¶¶¶¶¶インドの風景¶¶¶¶¶

Sからお写真を借りてきたので、みなさんにもいくつかご紹介しましょう。

彼、Sはインドに住んでいたことがあり、現地の事情に明るいです。
そんな彼のインド話は、インドを訪れたことの無いわたしには、なかなか興味深いものがあります。
一度インドを訪れると病み付きになる人も多い、というのもうなずけます。
それほど、インドという国は、自然も人も町も文化も懐深く、底知れないパワーと魅力を備えたところなのでしょう。
わたしも行ってみたーい!けれど、無理かな、、、。




ガンジス河の源流、ガンゴトリからゴウムクへの道のり。
ゴウムク(Gaumukh: 牛の口という意味)は、
聖なるガンジス河が、ヒマラヤの氷河の末端から流れ始める場所です。




山小屋ではなく、喫茶店のような「チャイワラ」にいるのは土地の人。
手前のちょっと情けない顔をした方が、
今回彼が現地で雇ったポーター(荷物持ち)だそうです。




インドの聖人たち。左から、
1,Swami Vivekananda
(Ramakrishnaの一番弟子で、インドの精神世界を代表し、西欧との対話を進めた宗教家。参考リンク→@AB
2,ネタージ・スバーシュ・チャンドラ・ボース
(参考リンク→@
3,インディラ・ガンディー
4,マザー・テレサ
5,Chhatrapati Shivaji Maharaj
(ムガール帝国(Aurangzeb皇帝)と戦ったヒンドゥーの王。参考リンク→@A
6,マハトマ・ガンディー

今日の美味小話 *  5/29

 朝ごはん、一応食べてます。



 みなさんは朝食は、パン党ですか?ご飯党ですか?まさか、食べない派ではないですよね?

 朝食をしっかり摂った方が良いのは、健康面ではもちろん、精神面でも、ダイエットの側面からも今や常識、と言っても良いでしょう。
 人間のカラダは朝食を摂ることで、体温が上がって心身ともに目覚め、日中の活動に備えるような状態になるそうです。
 アタマではわかってはいても、継続実行するのはなかなか難しい。実際、朝食を摂らない派が年々増えている、という話をよく耳にします。特に、10代(小学生も含む)、20代の若者にこの傾向が顕著だとか。忌忌しき事態です。
 朝ごはん抜きのみんな、ちゃんと食べないと大きくなれないよー!元気に一日が始められないよー!


 では、我が家はどうなのか、というと、、、。

「ひめさんちなんだから、さぞかし立派な朝食に違いない」
と、お思いの方、申し訳ないっ。実は、お話するのも恥ずかしいくらいの、簡単お粗末なものです。
 というのも、わたしが諸事情から、しっかりした朝食を作る余裕が無いのです。

 我が家の朝食は、パンかご飯か決まってはいません。
 ご飯のときにはたいてい、「夕べの残り物」であるお味噌汁とおかず少々。
 パンのときには、紅茶と牛乳(季節により、絞りたてジュース)、それと必ずヨーグルト。余裕があるときには、目玉焼きやサラダがつきます。
 また、パンのときでもご飯のときでも、「朝の果物は金!」ということで、なるべく果物を添えるようにしています。

 たとえバナナ1本であろうとも、朝ごはん抜きよりは良いのではないか、というのが、わたしの思い。
 平日の朝はこんなふうなので、週末は少し遅めの朝食をたっぷり作って、いっしょに楽しむようにしています。家族へのせめてもの罪滅ぼしですね(苦笑)。

 いつもは簡単に済ませている朝食でも、食いしん坊なわたしのこと。ときには楽しみを取り入れたい気分になります。
 そんな気分のときや、家族のリクエストがあったときには、パンやスコーンを作ります。いえ、作るのは、朝ではなくお昼間。朝は温め直すだけです。
 栄養的にバランスが良くなるわけでもなく、一品増えるわけでもないのですが、何となくゆとりがあるような空気になります。
 この「何となく」感じるものは錯覚なのでしょうが、それでいいのです。余裕の無い朝だから、一日の始まりだから、「何となく」であってもゆとりを感じることが、ちょっぴり楽しい朝食になるのかもしれません。


 さて、今日の画像はスコーン。

 型抜きせず、点心のように手で成形して作るので、普通のスコーンと違ってコロンとした印象です。これはわたしのオリジナルではなく、原宿にある老舗の紅茶専門喫茶店「クリスティー」のレシピによるものです。

 クリスティーは竹下通りの喧騒を離れた、一本裏通りの「ブラームスの小道」入り口にあります。10代20代初めの背伸びしたい頃のわたしには、ちょっとオトナの匂いのする空間で魅力的でした。
 デートの待ち合わせをしたり、ひとりで気ままにお茶を楽しんだりと、しばしば通ったものです。お店の方に顔を覚えられるほどでは無かったにしろ、わたしのお気に入りの場所には違いありませんでした。
 スコーンを初めて食べたのが、そのクリスティーだったのです。
 後々、正統派?のスコーンを幾度か食べましたが、型抜きされた整ったカタチも、ポロポロ崩れる口当たりも味も、好きになれませんでした。

 わたしにとって、スコーンと言えば、クリスティーのスコーン。コロンとした愛らしい表情に、外側はさっくり、中はふっくらふんわり、且つ微妙なもっちり感。
 イギリス人が食べたら、おそらく「違う!」と言うでしょう。流行の、アメリカ生まれのコーヒー専門店にある、アメリカンタイプのスコーンともまったく違います。
 でも、我が家ではすっかり、スコーンと言えばコレ。クリスティーレシピのスコーンが定番です。家族は「ひめスコーン」と呼んで(クリスティーさん、ごめんなさい汗)、好物になっています。

 スコーンって、実はカロリーがとても高いのです。そうわかっていても、ときどき無性に食べたくなります。
 だって、焼きたては特に、ほんとに美味しいんですもの!

 この日スコーンに添えたのは、いちごのコンフィ(砂糖煮)と、スコーン材料の残りの生クリームで作ったバターです。
 スコーンにクロテッドクリームというのが正統派イギリス式ですが、おうちスコーンには、ホイップした生クリームかバターで十分です。

 紅茶とスコーン、そしてヨーグルトとフルーツという朝食から始まる一日は、「なんとなく」ゆとりを持って過ごせそうな気分になります。きっと家族もそう。
 ベランダから見送る背中が、いつもよりちょっぴり足取りが軽そうに見え、朝ごはんってやっぱり大事ね、とひとりつぶやきました。

今日の美味小話 *  5/23

 毎日お野菜してますか。〜VOL.4


 あっという間に5月も下旬。
 毎日のように続く曇り空を見ると、入梅が近いことを感じます。我が家のベランダの紫陽花も、鮮やかなピンク色の花がちらほら楽しめるようになりました。
 この季節の適度な気温と湿気は、植物たちには嬉しいようで、街の木々や家々の庭先、住宅地の間の畑も、青々としたパワー全開です。

 植物に嬉しい季節、すなわち、お野菜や果物が、いっそう美味しくなる季節でもあります。特に、旬に入ってきた初夏のお野菜は、触れているだけで元気をもらうような気がします。今では一年中手に入るお野菜でも、本来の旬に収穫されるものは、栄養価が格段に高いことは、よく知られた事実です。

 トマトやパプリカの力強い赤。にんじんの甘さのある橙色。きゅうりやズッキーニ、キャベツやレタスなど葉ものの爽やかな緑。大根や新じゃが、新たまねぎの柔らかい白。レモンやパイナップルのパンチのある黄色。新ごぼうの土色の優しい茶色も、この季節ならではです。もう少しすると、お茄子の茄子紺なんて色も加わりますね。カラーパレットを広げたようで、見ているだけでも楽しくなります。
 お野菜を舌ばかりでなく、目でも楽しむことは、お野菜をたくさん食べる&楽しく食べるための、ポイントのひとつと言えます。

 例えば、サラダ。

「手早く」「簡単に」。家庭料理では決まってよく聞かれる言葉です。でも、こればかりを追いかけるのはいかがなものか。
「付け合せにサラダ」。どこもおかしくない、ごく一般的な考え方です。でも、これに囚われすぎるのはいかがなものか。
 思うに、トマトときゅうりとレタスのおなじみのサラダでも、楽しくて美味しいサラダと、そうでないサラダとの差は、このへんから来るのではないでしょうか。

 忙しいから。面倒だから。手抜きしたいから。付け合せだから。
 そんな気持ちで作られたサラダは、切り口がつぶれていたり、水っぽかったり、盛り付けも雑だったり、しませんか?それじゃあ、お野菜さんたちがかわいそうです。

 トマトを切る前に、ちょっと包丁を研いで、美しい断面にする。
 レタスはさっと水に放って、しゃきっとさせて、食感とツヤをよみがえらせる。
 きゅうりも時には、板刷りしたり、薄切りにして塩もみすると、緑色が冴えるだけでなく、下味もつきます。
 切り方も、サイコロのように角切りに揃えると、美しさだけでなく、味も変わる。レタスも包丁で切るのと、手でちぎるのを使い分けるのも、また楽しい。
 そして盛り付けも、それぞれをお行儀良く並べるのも美しいし、全部をいっぺんにふんわり盛り付けるのも楽しい。器もガラスや白いお皿を使うと、ビタミンカラーが映えて、より美味しそうに見えますね。
 また、ゆで卵やレモンをちょこっと添えると、黄色が全体を元気な印象にするし、ブラックペッパーやパセリのみじん切りをぱらりと散らすのも、香りと色がちょっとした美味しいアクセントになります。
 つまり、形や色、盛り付けなどにすこし気を配ると、同じサラダでも美味しさと楽しさがぐんと増すのです。
 これはサラダに限ったことではありません。お煮物、炒め物、和え物など野菜料理全般に言えることですよね。そしてまた、肉料理や魚料理をより美味しく引き立てるのも、やっぱりすこし気を配ったお野菜なのです。

 美しいは美味しい。楽しいは美味しい。、、、。
 食に絶対的な法則など存在しないでしょう。でも、ヒントはあるかもしれません。どうでしょう、美味しいヒントが垣間見えてきた気がしませんか。


 毎回、気合を入れて作るべきだ!などとは言いません。
 でもね、美味しくするために要する手間や時間は、本当はたいしたものではないのです。
 すこしの気持ちとすこしの工夫で、お野菜がもっともっと美味しくなるのなら、お野菜がもっともっと楽しくなるのなら、それはやってみる価値があるのではないでしょうか。

  嫌々ながらにではなく、義務的にではなく、お野菜をたっぷり食べるには、お料理するひとと食べるひとの気持ちがカギを握ります。
 お野菜を美味しく食べようとする気持ち、お野菜を楽しく食べようとする気持ち。それは取りも直さず、お野菜を愛しく思う気持ちです。

 あなたが、わたしが、そんな優しい気持ちで、毎日お野菜できますように。




夏の春巻き

具は、お野菜たっぷりのライスサラダ風。
甘酸っぱい具がちょっぴりエスニック。→レシピ




ごちそうサラダ

主食になるボリュームたっぷりのサラダ。
飽きずにペロッと食べられちゃいます。→レシピ



おめかしトマト

手順は意外とシンプルです。
良い食材を使うことがポイント。→レシピ

今日の美味小話 *  5/10

 禁断の果実。



 市場に出回るハウス栽培のイチゴは、そろそろシーズンも終わり。ですが、我が家のベランダのイチゴは、今がピークです。

 なかなか実が大きくならないな、赤くならないな、と毎日やきもきしていたら、ゴールデンウィーク中、まるで初夏の汗ばむ陽気に、一気に色づき始めました。
 プランター栽培のためか、売り物のようには大きくなりません。ほんとにちっちゃいの。平均して、大人の男性の親指大でしょうか。
 品種もあるのでしょうが、真っ赤なものでも酸味が強いし。むかしむかしのイチゴを彷彿させるような、甘酸っぱい味です。

 それでも、わたしは大満足なのです!何故なら、ベランダでのイチゴ栽培、苦節4年目にしての収穫なのですから。
 最初の年は苗のまま立ち枯れ、2年目は水やりに失敗し、3年目は花は咲いたものの、虫と病気にやられてしまいました。
 イチゴは、秋に苗をプランターに植え付け、冬はほとんど育つことなく、春を迎える頃になって、ようやく成長を始めます。
 晩秋〜春先まで生きているのかどうかも判然とせず、場所ばかり取っている、と思われていた気の毒なイチゴ。とうとう家族からの嫌われ者になってしまいました。

 去年の秋のこと。
「またイチゴの苗、買っちゃった」
「もう止めなさい!たしか三度目の正直もダメだったんじゃなかったっけ」
うっ、気づいていたのね。わたしは一瞬ひるんだものの、こう言い返しました。
「そうよ、イチゴはウチには鬼門よ。でも、それを克服してこそ、真のベランダーなのよ!(注;ベランダー=ベランダ園芸愛好家)
「そ、そうかなぁ。そこまで言うなら、仕方ないな。実はね、会社のNさんがイチゴの苗を分けてくれる、って言っているんだけれど。Nさんちでは増えて増えて仕方がないらしいよ」
「欲し〜い。お願いだから、いただいてきて!今度こそ、ゼッタイに失敗しないから。約束する!」
 そんなわけで、園芸屋さんから仕入れた苗と、Nさんから株分けしていただいた苗と全6株が、ベランダで仲良く春を待ちました。

 その間、わたしはそれこそ真剣に、イチゴ栽培の極意を習得すべく情報収集に努め、細心の注意を払って冬越しさせました。そして迎えた春の成長期。
 毎朝毎夕見回って、有機肥料を与え、アブラムシは見つけ次第、指先でひねりつぶし、愛らしい花が咲いたら筆で受粉をしてやり、愛情をたっぷり注ぐことを決して怠りませんでした。空に向かって、ハチさんウェルカム〜♪の歌まで歌ったんだから!(もちろんそんな歌はナイ。笑)

 その甲斐あってか、今、我が家のイチゴたちは愛らしい実が鈴なりです。
 穏やかな緑の影にポップな赤い鈴が輝く様は、ほんとうに何てキュートなのかしら、と時間を忘れて見入ってしまいます。
 ほんとうは、この子たちに注いだ時間とお金、そしてその成果を考えれば、コストパフォーマンス的には、お店で買うイチゴに軍配が上がるのは言うまでもありません。
 それがわかっていても、どうしても栽培してみたくなるイチゴ。小さくても、酸っぱくても、幸福感と満足感をもたらしてくれるイチゴ。
 ベリーの甘い香りと輝きに身を絡め取られるかのように、うっとりとしているそのとき、ふっと「禁断の果実」という言葉が頭をかすめました。

 「禁断の果実」は、旧約聖書の創世記にある、有名なアダムとイブのお話の中に出てきます。
 神から禁じられたにもかかわらず、アダムとイブは、蛇の誘惑に負けて「禁断の木の実」を食べてしまいます。その結果、彼らは神の怒りを買い、理想の楽園であるエデンの園から追放されてしまいました。
 アダムとイブが手を出してしまった「禁断の木の実」が何であったのか、実は聖書には書かれていません。が、「禁断の果実」はリンゴであった、と昔から言い伝えられているようです。

 エデンの園ではともかく、わたしのベランダ園芸においては、きっとイチゴが「禁断の果実」であるに違いありません。
 手を染めてしまったばっかりに、実のなる幸せと引き換えに、また黙々とあの地味で孤独な作業に追われるのです。
 来年もきっとまた育てることになるでしょう。逃れられない禁断の果実の甘い罠。

 ああ、ため息までベリー色に染まってしまいそうです。





記念すべき、我が家のイチゴ第一号。
家族みんなで、ちょっとずつかじりました(苦笑)。

今日の美味小話 *  5/3

 晴れた日にはBBQ!



 我が家の連休最初のイベントに、気の置けない友人たちを誘って、近くの川原でBBQ(バーベキュー)をしました。誰がイチバン楽しみにしていたかって、おそらくわたしだったでしょう(苦笑)。

 幸い、前日まではぐずぐずだったお天気もスッキリと晴れて、絶好のBBQ日和。
 どうやらお天気になるよう、てるてる坊主にお祈りしていたのは、わたしだけではなかったようです。川原は朝早くから、場所取りの人々が繰り出し、お昼前にはもうすっかり、いつものだだっ広い川原が休日のセントラルパークのような(大げさ)華やかな色に染まっていました。
 そこは、川原と言っても砂利ではなく、ふさふさと草が生い茂るグリーンのじゅうたんが広がる野原で、簡易グラウンドもいくつか整備されています。
 BBQのグループだけでなく、サッカーや野球のチーム、フリスビーやラジコンを楽しむひと、ゲートボールのおじいちゃんチームも来ていました。
 昔見た絵本にあるような、みんなの野原、といったのどかな光景です。

 我々のメンバーも全員到着し、お道具や食べ物もすべて運び込んだら、そろそろBBQの開始です。男性陣に火起こしをしてもらっている間に、食べ物や飲み物をセッティングしましょう。
 今日は、牛肉、豚肉はシンプルに塩コショウで、鶏肉(手羽先と手羽中)はエスニックだれに漬け込んでおきました。ソーセージに、お野菜、焼きおむすび用に塩おむすびも用意してあります。
 お口直しに、お豆のサラダ、トマトのマリネサラダ、甘夏の寒天ゼリーを作って持ってきました。お肉ももちろん美味しいだろうけれど、せっかくの青空の下、こういうサラダたちもきっと美味しいハズ、、、と、前夜、眠い目をこすりながら仕込んでおいて大正解でした!



☆お豆のサラダ(写真手前)
柔らかく茹でたお豆、新玉ねぎ、パプリカ(赤ピーマン)のグリル、アボカド、ツナ缶、パセリをオリーブ油、バルサミコ酢、レモン汁、パルメサンチーズで和える。
お好みで、カイエンヌペッパーやケイパーなどを入れるとよい。

☆トマトのマリネサラダ(写真奥)
トマトのスライスを、玉ねぎのみじん切り、オリーブ油、ワインビネガー(or米酢)、レモン汁、塩コショウ、はちみつでマリネする。
香り付けに、レモンの皮の千切り、ローズマリー一枝を入れる。

☆エスニックチキン
鶏肉(手羽先、手羽中)を、エスニック浸けだれに一晩浸け込む。ジップロックなど密閉できるビニル袋で浸けて、BBQ現場へ持っていく。
スイートチリソース(市販)、いかいしり(ナンプラー)、レモン汁、はちみつ、生姜の絞り汁、ごま油。お好みで唐辛子などで辛味を付ける。鶏肉を入れる前に味見すること。

 煙もうもうの中、お肉を表裏ひっくり返したり、うちわパタパタは、殿方のお仕事。頼もしい限りです。
 ご婦人方は、優雅にテーブル席。ビール片手におしゃべりに花を咲かせつつ、ときどき「塩コショウふりふり隊」「ビールお注ぎします隊」になって出動します。




 青空の下、ギャルソンがうやうやしく差し出す美食のお皿を
「お味、よろしくてよ」
と、微笑みながら受け取る淑女たち。

を、イメージしていたのですが(笑)、BBQがそんな高級ケイタリングのように優雅なわけはなく、香ばしい匂いに誘われて、ご婦人方もいつのまにかお皿を手にして、コンロの回りをうろうろし始めました。

くふふ、だってこの食欲本能をくすぐる匂い。
じっと座って待ってなんていられなーい!

ちょっと焦げたところが、いっそう旨みを感じさせる力強い牛肉。
明日はとびっきりの美肌になれそうな、コラーゲンたっぷりのエスニックチキン。
かぷっと歯を立てると、じゅわあ〜っと肉汁が口の中に飛び出すソーセージ。
こんがり色のお肌に、ぽつぽつと甘い汗をかいているグリル野菜。
お醤油メイクが滲むほど、美味しい涙をためこんでいるグリルきのこ。
ほーら、あっちもこっちも
「わたしを、ボクを、食べて食べて!」
と、こちらの目と鼻と耳に訴えています。どんどん食べなくっちゃ!

そして、忘れちゃいけない、焼きおむすびと焼きそば。
外側パリッと中ふっくら、お醤油の焦げた茶色い匂いがそそります。
しゃきしゃきモヤシに甘いキャベツ、パンチの効いた豚肉を、ほんのりソース風味で塩味ベースの麺がまとめます。
おおっ、お腹いっぱいのハズなのに。
それなのにそれなのに、すっぽりするりと入ってしまう。
ああ、もうひとくち。もうひとくちだけ。






ワンも、専用のごちそう持参で参加。

あぢいぞあぢいぞ、もーやんなった、おうちかえろーよー

と、そのときです、
カレの目の前に、コンロから特大のお肉が飛んできた!
「仕方がない、キミにあげるよ」

ラッキー♪んまいんまい〜!
BBQって、とってもイイコトかも。



 アツアツを、ふうふうはふはふ頬張って、キリッと冷たいビールでキュッとのどを潤せば、ああ至福の時!炭火と食欲で火照ったカラダを、すこし冷たい川の風が、心地よく吹き抜けていきます。

 見上げれば、遮るものは何も無い、午後の高い青い空。初夏の太陽から、さんさんと降り注ぐ光のシャワーが、ゆらゆら眠気を誘います。くるくる回るひばりが披露する歌声に、目を閉じたらわたしも飛んでいきそう、、、。
 ずっと向こうまで広がる、ふかふかのグリーンのじゅうたんは、白いレンゲソウの花模様でいっぱいです。ところどころに、アクセントのように散りばめられている、ピンクや黄色のお花がとても愛らしい。
 あっ、チリンチリンとベルを鳴らして、自転車のアイス屋さんが通っていきました。

手足の末端の毛細血管まで、うーんと伸びをしているような、そんな開放感。
美味しい食べ物がゆっくりとカラダを温め、楽しいおしゃべりがゆったりとココロを温める。


お外で食べるって、
火を囲んで食べるって、

どうしてこんなに美味しいんでしょう。
どうしてこんなに楽しいんでしょう。
どうしてこんなに食べられちゃうんでしょう。


 ふと思いついて、レンゲソウを摘んで、首飾りを編みました。
子供の頃は、お気に入りのレンゲ畑でよく遊んでいたものです。
 摘んでいくと、向こうの方がたくさんある気がして行ってみると、あっちの方がもっともっとたくさんあるように見えてしまう。
 レンゲソウの花との追いかけっこは、オトナになっても、やっぱりちっとも追いつけなくて負けでした。ふふ。

首飾りを帽子にのせて、るんるん気分のわたし→
川ッ風にロングヘアはメデューサのようにうねり、寒さ&日焼け対策でモコモコと着込んでいます(苦笑)。
えっ?顔がヘンですって?
そんなことないわよー。ほら、ひめのお顔、見えたでしょ?笑




 太陽が斜めに笑いかける頃、川の風もその向きを変えたようです。
冷たい風が、酔い覚ましとばかりに、手足の熱を奪います。
そろそろ、おうちへ帰る時間ね。
炭の残り火で暖を取りながら、お片づけ。

楽しかったね。
また、しようね。




今の季節、ほんとに気持ちがいいBBQ。
あまりお金はかからないし、ストレス解消、癒しの効果もバッチリです。
ご家族やお友達と、晴れた日にはBBQ、オススメです!



★みんなが気持ちよく楽しむためにも、
BBQする場所や火炊きのルールは守ってね!
ゴミもちゃんと持ち帰りましょう。

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