No.1
(2000年12月15日)

皆さんはじめまして!

私はドイツ生活5年になる『プーさん』といいます。
何故『プーさん』かというと、単にクマグッズが好きだから。

ドイツという国はどう言う訳か、クマグッズが多いのです!
シュタイフ社のテディベアなんかはその最たるものですが、シュタイフの縫いぐるみのように高価でなくとも、素朴で可愛いクマさんは沢山いるんですよ。
きっと、ドイツにいらした事のある方ならお気づきになった方も多いはず....
(ちなみにプーさんはイギリスものなんですが。)

そんな訳で、この5年の間に我が家はクマグッズが増えました。
ついでに、住人である我が夫婦もクマさん系(?)なので、どれがヌイグルミでどれが住人なのか分からなくなっている今日この頃です。
私はフツ〜のへ〜ぼんな主婦なんですが、
5年もドイツに住み着いているので、少しくらいは
ドイツってどんな所でどんな食べ物があるのか....とか、
ドイツのスーパーにはどんなものがあるか?とか、
また、以前ドイツに住んだ事のある方には懐かしいお話をお伝えする事ができると思い..ます。
多分!(キッパリ)

皆さんよろしく♪
さて、そのドイツはただ今『旬』であります。

なにしろ、あの有名なクリスマス市(ドイツ語でヴァイナハツマルクト〜Weihnachtsmarkt)の屋台が街の広場に軒を連ねているのです。

屋台といっても、日本の縁日の屋台とは大違い!
ちょっとログハウス風で電飾を施してあり、夜になると増々きれいなのです。
そこには焼きソーセージ屋やホットワイン屋、クリスマスのオーナメント屋やら、挙げ句の果てに、移動式メリーゴーランドまであったりします。



そんな子供からお年寄りまでもが楽しめる、ドイツのヴァイナハツマルクトの様子を
次回、少しだけでもお届けできたらいいな...と思っています。

それではまた!!



No.2
(2000年12月21日)

今回はドイツのクリスマス市(ヴァイナハツマルクト)をご紹介したいと思います。


クリスマス市とはどんなものか、というお話は前回したので、
今回はドイツ最大のクリスマス市で有名な、ニュルンベルグのマルクトのお話を...クリスマス市の風景


ニュルンベルグはドイツの南、バイエルン州第2の都市。

古くから職人の町として知られ、オペラファンの方なら「ニュルンベルグのマイスタージンガー」die meistersinger von nurunberug 〜Richard Wagner (リヒャルト・ワーグナー)
また絵画ファンならAlbrecht Durer (アルブレヒト・デューラー)のゆかりの地として有名。
あの「ニュルンベルグ裁判」があった事でも有名ですよね。
私のように、 食べるの大好き!って方なら、
ニュルンベルガーブラートブルストというソーセージを思い出される事でしょう。
しかし、やはりこの時期はクリスマス市が目玉。
私はドイツの大小様々なクリスマス市を見ましたが、やはりここの市は最大でした。


週末に行った為、どこに行っても人の頭だらけ...というくらい凄い人出でした!
なにせドイツの片田舎で5年暮らした為、最近めっぽう人混みに弱くなってしまったのです。グリューヴァイン(ホットワイン)

「あ〜、もうダメだ〜!」と口走りつつも、
その足はしっかりとホットワインの屋台に並ぶのでした。

何故、そこまでしてホットワイン(ドイツ語でグリューヴァインGluehwein)固執するかというと
クリスマス市のホットワインは、デポジット制でカップは持ち帰るのもよし、
返却してカップ代を返却してもらうのもよし...なのです。

そして、このカップには大抵、その地名とその年が印刷されています。
ですから、毎年集める人もいるくらい。当然、私もコレクターです。
そして、なんといっても忘れてはならないのは、ニュルンベルガーブラートブルスト〜Nuernberger Bratwurstです!
比較的小振りのソーセージで、ブラックペッパーが効いてます。
ドイツ国内でも非常にポピュラーなソーセージで屋台の定番です。

→ソーセージのレシピジャンプ
(※by ひめ)
屋台も魅力ですが、私はこのソーセージで有名なお店に行きました。
この店、メニューは焼きソーセージのみ。
まるでメニューに『塩ラーメン』しかないような、日本の頑固なラーメン屋のようです。

当然、注文は「(ソーセージ)何本とつけ合わせ、あとビール」ってな具合。 ニュルンベルグでも有名な焼きソーセージ屋のニュルンベルガーブラートブルスト
テーブルにはブレッツェルBrezel というパン(これは日本でもお馴染みですよね)が置かれ、自己申告制のおつまみになっています。

ソーセージは炭火で焼かれるうえ、人気店とあって店内はサウナ状態。そのせいもあって、ビールがやたらと...ウマイ!

肝心の焼きソーセージですが、程よく焦げ目もついてアツアツ、ナイフで切ると肉汁が〜っ!!
炭焼きの風味も最高です。

つけ合わせは定番の酢漬けキャベツ(ザワークラウトSauerkraut
私は日本で美味しいザワークラウトに出会った事がなかったのですが、ドイツにきてこれがこんなに美味しいものだと初めて知りました。
酢漬けでありながら味はマイルド。
レープクーヘン屋
そしてもう一つ、ニュルンベルグは名物があります。
その名は「レープクーヘン」Lebkuchen
シナモンや蜂蜜等を入れて焼き上げるクッキーです。

私が日本にいた頃には、日本で見かける事がなかったこの代物。
ハート型、動物型やサンタクロース型など形も様々です。
お味は結構、堅くて食べるのがしんどい。
でも、噛めば噛む程に味があるスルメのような(?)クッキーです。レープクーヘン
木のおもちゃの屋台

その他、どんな屋台があるかというと、木の玩具屋さん
パイプ人形やクルミ割り人形やクリスマスのオーナメントも多いかな。
あとは甘いナッツやハーブキャンディーのお店。
巨大クリスマスピラミッド

こちらはクリスマスの「巨大ピラミッド」です。
...という説明じゃ分からりませんよね。
この上に竹とんぼみたいのが付いている大きなオブジェは、
『クリスマスピラミッド』Weinachtspyramideというドイツのクリスマスには欠かせないオーナメントです。
普通はもっとコンパクトで、当然家の中に飾るものなのです。
四隅にローソクを立てて、火を付けるとあの竹とんぼがクルクルと廻り出すの!
日本では珍しいですよね。
例えば、これがオランダに近い町のクリスマス市だったりすると、オランダ名物のパンケーキ屋が出たりします。
ノルトラインヴェストファーレン州ではライベクーヘンという、じゃがいもを擦りおろして玉ねぎと卵を加えて油で揚げたものが名物。
シュツットガルトの名物「シュペッツェル」が食べられる屋台もあります。
その他、化石やらアフリカの木彫り人形やら、北欧のトロール人形まで売ってます。


しかしニュルンベルグは、御当地名物にこだわった屋台が多いように思いました。

いつかこれらのお料理のレシピなどもご紹介できたら...と思っています。




それでは皆さん、楽しいクリスマスを!!
Ein schones Weihnachtsfest!
(※素敵なクリスマスを!)

No.3
(2001年1月5日)
          明けましておめでとうございます!
          今年もよろしくお願いします。
Ein gluckliches neues Jahr!
(※新年おめでとう!)
Viel Gluck im neuen Jahr!
(※新しい年のご多幸をお祈りします!)


日本は4日から仕事も始まり、おとそ気分もたちまち、フッとんでしまいますね。
ドイツは...というと、日本のようにお正月はありませんので(ドイツの会社は2日から仕事始め)、クリスマスの後の街は、何事もなかったかのようです。
しかし、正式にはクリスマスは1月6日までなのです。(三王来朝祝日まで)
もちろん、クリスマスツリーもその日まで飾ります。

公現節(Epiphany)はキリストが生まれたあと、東方の三博士(カスパール・メルキオール・バルタザール)が訪問してお祝いを述べたことを記念する日です。クリスマスから公現節までの12日間を一般に『十二夜』(Twelve Nights)と言い、シェークスピアの戯曲「十二夜」の題名はこれから付けられたものです。この十二日間はヨーロッパの民間信仰では、悪霊が暴れ回る期間、とも言われています。なお、この日に魔女が子供にプレゼントをくれる、という地方もあります。イタリアの魔女ベファーナ、ドイツの魔女ペルヒタ、ロシアの魔女パブーシェカなど。(付記byひめ)


ドイツではクリスマスがメインなので、12月25日、26日この両日は殆どのお店が(全てといっても過言ではない)閉まり、町はシ〜ンと静まり返ります。
そんな中、寒空に教会の鐘の音だけが、ガラ〜ンガラ〜ンと響き渡ります。
一見、ロマンティックな光景ですが、あまりの静けさゆえ不気味だったりすることも....。
ドイツ人は日頃から静寂を好む国民ですが、この日はいつにも増して静かです。

皆さんどうしてるかって??
家で家族と過ごしたり、教会のミサにいったり、クリスマスから1週間くらい、旅行に出たりします。



そして大晦日、ドイツでも大晦日に食べるものがあります。
地域によって違うようですが、その一部をご紹介すると
前回登場したザワークラウトSauerkraut(酢漬けキャベツ)
年明けにこれを食べると、金銭的に恵まれるといわれています。


そのほか、茹でた鯉料理(クリスマスには焼いた鯉料理を食べる)。
なんと、ソースに黒ビールと、これまた前回登場したレープクーヘンLebkuchenを煮込んで作るのだそう...。
これも各家庭によって味付けが違うそうです。
北ドイツだと、鯉ではなくニシンだったりします。



そして、これまた前回登場したホットワイン(グリューヴァインGluehwein)とほぼ同じ中身の、
フォイアーツァンゲンボウレFeuerzangenbowleという飲み物を飲みます。

グリューヴァインは、赤ワインに砂糖、オレンジやレモンの皮、シナモンスティック、丁字(クローブ)、カルダモン等を入れて沸騰させないようにして飲むのです。

一方フォイヤーツァンゲンボウレの方は、鍋にグリューヴァインと同じ材料を入れ、鍋に専用の穴の開いた砂糖受けを橋渡しし、その上にトンガリ帽子型の砂糖を寝かせ、濃いラム酒をたらして火をつけ、溶けた砂糖をワインの中に落としていきます。
モロッコの薬局。香辛料も売っている。

そのレープクーヘンとグリューヴァイン、実は入っている香辛料はほぼ同じです。
これらには消化を助ける働きがあるといわれ、昔はクリスマスの時期に薬局でこれらの香辛料が売られたそうです(アニスやナツメグ等と一緒に)。



そういえば、先日訪れたモロッコでは今だに薬局で、香辛料が売っていました(左)。



確かに日本の胃腸薬にも、これらが使用されていますよね。
クリスマスシーズン、ご馳走続きで胃腸が疲れている為のお薬なのでしょうか...。
う〜ん、まるで日本の七草粥のような発想。。。








そして、夜の12時には教会の鐘が一斉に鳴り響き、あちらこちらで花火があがります。
この光景は、大晦日から新年にかけてのお約束。
これでもか!ってくらいパンパンと花火があがります!
なんでも花火や爆竹の音で悪霊を遠ざけ、花火の光りで来る年の闇を明るく照らし出す...という意味があるそうですが、
それはそれは、やかましい!!
今や、単なるお祭り騒ぎと化してます。
一度、自分達も参戦しましたが、私はもうカンベン...てかんじです。




そして元旦当日、再び静か。
、、、実に極端です。

ちなみに我が家のお正月メニューを少しご紹介。

お雑煮 五色なます きんとん 田作り ...という定番と、なぜか松前漬け。
その他、スペアリブやスモークサーモンのマリネ、イタリアンのアンティパスト類です。

たけのこの水煮や油揚げ、干ししいたけ、れんこんの水煮等といったものは、日本食材店にて入手。
日本の家族からも、こちらでは入手できないものを送ってもらいます。
その他はドイツのスーパーで売っているもので問題無し。

でも、最初の頃、ひとつ困るものがありました、、、.さつまいもです。
ドイツにもさつまいもはあるのですが、蒸かすと水っぽくベチャベチャになるので、きんとんを作るのに困った記憶があります(オレンジの西洋かぼちゃも同様)。
しかし、日本食材店にこの時期、栗かぼちゃがあるので、それできんとんを作ったり、
フランスのマロンペーストに砂糖と生クリ−ムとラム酒を混ぜ、栗を入れて洋風きんとん(?)にしたことも、、、。
豆は種類が豊富なので、わざと珍しい豆で煮豆を作ってみたりと、、、それもまた楽しいものです。
無ければないで何とかなるもんだな〜と、、、。
しかし、それも楽しく、レシピも増えるように思いました。



また1月6日といえば、お隣のフランスでは、ガレット・ド・ロワというケーキを食べます。
パイ生地の中にアーモンドクリームが詰まっていて、その中のどこかに一つだけフェーブという小さなオブジェが入っています。
その形はヤギだったり女王だったり、王様だったり、、、それぞれに意味するものが違います。
切り分けた時、これが当たったら
その人はその年は幸運に恵まれるのだとか。王冠ケーキ。ガレットドロワのドイツバージョン。


なんと、これと同じケーキをドイツでも作っているんですね〜。

この時期、ケーキ屋に行くと、
アーモンドをまぶしたクグロフ型のケーキに金の紙で作った王冠を載せたケーキが、店頭に並びます(右)。

これを切り分けたら、、、出て来ました!王様が!!(左)

きゃあー大当たり!いいことがありますように。




「どうか御利益がありますように!!」と切に祈るプーさんでした。
ちなみにこれが当たった人は、その日一日、紙の王冠をかぶって王様になれるそう、、、。
王様ゲームのようですな。





私の住む地域では、今では日本食が比較的入手しやすいので、さほど困らないのですが、これが発展途上国などにお住まいの方は、本当に大変だと思います。

今でこそドイツでも、大根や白菜、もやしなどがスーパーで当たり前のように買えますが、ひと昔前はなかったそうです。
みなさん、バルコニーであじの干物を作ったり、当地の野菜をいかに和食に取り入れるか(しかも、日本のように新鮮な野菜はスーパーで買えなかったとか)、ご苦労なさったようです。
我が家のテディちゃん、かわいいでしょう?
それを思うと私など恵まれているんだな〜と痛感します。



ドイツはこの後、2月のカーニバルまでは1年でもっとも寒くて、暗い季節、、、。

せめて毎日の食卓は、明るくしたいな〜と思います。


それでは、また次回に!

                          プ〜さん
→NEXT
プーさんのドイツ食便り INDEXへ
→プ〜さんへのメール