第6回 2000年8月30日
ひめへ
やさんのご相談へのお返事です。
今回は書くことがたくさんあるので、2回に分けて書こうと思います。
切除の場合、病態と切除範囲によって、食事の経過はさまざまです。
大体、術後は退院までに普通の食事に戻れるようにしてくれるはずです。
ややさんのお父さんの場合、胃を全部と脾臓の切除ですね。
全切除でも、徐々に普通の食事に戻せます。
胃がなくなると言うことは、口から食べたものが直接、腸に落ちてしまうわけです。
そこで、胃と言う食べ物を消化する臓器を取っとことにより、食べたものが腸に急激に落ちてしまう
ダンピング症候群(初期症状は冷や汗、動悸、めまい、頭痛、胸内痛。後期は食後2〜3時間後の全身倦怠、ふるえ、発汗、低血糖)に対する注意が必要です。
策としては、ゆっくりと食べる水分は少なくする食後30分から1時間は横になって安静にする。
さらに、全切除では低血糖に注意し、砂糖分を多く取ることが重要です。(糖尿病の方でも、食事量が減ってしまうわけですから、普通の方以上に注意が必要となります。)
部分切除の場合は脂肪を少し多めに取ることです。
この症状に注意して、段階的に、点滴と併用して、流動食→3分粥→5分粥→7分粥→全粥→米飯と、形態を変えます。
回数も、一日3食+間食3回と、6回食から術後3ヶ月程度を目安に3回食へと戻します。
かし、これも、状態を見ながらのもので、先ほどのダンピング症候群の症状、下痢、貧血などにより、長くなる場合もあります。
病院によって退院の時期は違うのですが、点滴の必要がなくなった時点で退院できるなら、部分切除で退院後全粥、6回食から開始し、1ヵ月後に米飯6回食、2ヵ月後に米飯5回食、3ヵ月後に米飯4回食、4ヵ月後には普通の食事に戻ります。
全切除ではそれよりゆっくりと戻します。
よりも、胃を切除したことにより精神状態が不安定になりがちなので、許される範囲で嗜好品を取り入れることも有用です。
また、接合部の早期回復のために必要な
たんぱく質(魚類・肉類・卵・豆腐・豆製品・牛乳・乳製品)を多くし、胃に長く残る脂肪や食物繊維は避け少量で栄養価の高いものを摂るよう、心がけましょう。
一般的なお話に終始しましたが。今日はここまで。
また続きを書きますね。
ややさんのお父ん、早く退院できますように。
back next
→栄養講座へのメール