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3月の最後の日。

ひめ宅に「出張手打ちそば屋」さんが来ました。
プロを頼んだのかって?
いえいえ、おそばを作ってくれるのはひめの友人です。
でもね、よくいるそば好き素人さんじゃないんだから。
スゴイんだから!

が満開だったその日は、なんとお昼過ぎから小雪が舞い始めました。
トウキョウでこんなことはとても珍しい、めったにないことです。
満開の桜を背に舞う小雪、そして手打ちそば(それと、もちろん日本酒)、、、。
ああ、なんて風流なんでしょう!
お花見には残念な週末のお天気ですが、
おそばパーティーにはかえって良かったかもしれません。
だって、心静かにおそばに集中できるもの(笑)。


ちなみに
ひめ宅のご近所には桜並木が延々と続く丘があるのですが、
ひめ宅のリビングからも美しい桜をめでることができるのです。
ポインターを窓に置くとベランダからの景色になります→)
なかなか素敵でしょう?


ば職人のご紹介をしておきましょう。
彼は実はご実家がおそば屋さんだそうです。
だから高校生の頃には、ひとりでお蕎麦を打つことはできたらしい。
その後、大学へ進学して就職し(お蕎麦とはあまり関係の無いところね)、
現在はお勤めをしながら、蕎麦道を修行しています。

彼の尊敬する師匠はご実家ではなく、
知る人ぞ知る名店Hのご主人です。
ひめはそこのおそばを食べたことがないのですが、
材料にこだわりぬいた「十割生粉(きこ)打ち」だそうです。
したがって、彼の打つおそばも同様の製法によるもの。





当日彼は、かなりおおがかりなお道具一式を持ってやってきました。
ひめにも初めてのことなので、ただただびっくり。
お道具とはすなわち
鉢、のし台、麺棒、まな板、そば包丁、小間板、大きなお鍋とザル、
人数分の器、そばつゆ(自家製)、本わさび、
おまけに、焼き味噌を作るための七輪と小さなおしゃもじ、などなど。

ひめが用意?したものは、キッチンのガス台と流し、
おそばを打つための大きくて丈夫なダイニングテーブル、お箸くらいです。

来てもらう方は、とてもラクチンで楽しい出張手打ちそば屋さん。





作る過程はこんなカンジ。
デジカメ撮影なのでかなりはしょっています。
水回しから練りまで。ふーん、パンとは全然違うのねぇ。


水回しは後の作業「切り」や「のし」と比べると地味です。が
“一鉢、二のし、三包丁”という言われるくらい
おそばは鉢すなわち水回しが大切、とものの本にもあります。
ぶつぶつ切れないおそばのためには
この水回し練りの作業は大切らしい。

さぞかし力が要るのだろうと思ったら、彼が言うには
「力を入れちゃダメなんですよ。優しく優しくなんです。」
うーん、新米を研ぐのと似ているかしら。






練りが終わると次はのし




1、最初は丸かった生地が、、、


最初は丸いでしょ。それがいつのまにか、、、
、何度も何度も少しずつ
  のしていくと、、、

 地のし→角だし→本のし
3、きれいな長方形になって
  たたみが完了する。

ぼうら、びっくり!四角くなってたたまれちゃった。




のしが終わるといよいよ切り
このあたりは見物する側としてはもっともおもしろいかも。
彼はまだ師匠のようなトトトントントンなんて
軽快なリズムは刻めないけれど、
丁寧に丁寧に切っていきます。
ものすごく集中力を要する作業。




まな板の上にたっぷり打ち粉をふり
たたんだ生地を乗せる。


さあ、集中力で始めよう。

小間板で生地を押さえて
そば包丁をまっすぐに当てて
押し出すようにして切る。

おお〜っ、キレイキレイ!

見て!おそば屋さんから運んできたみたいでしょ?
めでたく麺が完成。
どう?
ほんとうにおそば屋さんみたいでしょう。
ちょっと一息ついたら、
あとは食べるひとに合わせてゆではじめます。



ゆで洗いがこれまた難しい。
持ち込んだ大きなお鍋にたっぷりのお湯で
量は少なめ、時間もきっちりタイマーで計って短めに。


ゆでるお道具も持ち込み。手前のお鍋がそば湯。


流水でぬめりを取る。もうできあがりは目前!





できた!
ほら、早く食べなくっちゃ!!





この美味しさを十分にお伝えできないのが残念です。



できたての十割そばは本当にとっても美味しい。
口の中でおそばの香りがプワーッと広がる。
そして歯ごたえ。
しこしこ感ともっちり感。
これは食べてみないとわからないよねぇ。


彼の作ってきてくれたそばつゆがまたよく合うのです。
しっかりどっしりした重さのある味の中に
まろやかさがあって、甘味もきっちり。
すりたての本わさびがキリッと全体を引き締める。

「わさびをそばに直接付けて食うと旨いんですよぉ」
そばうち職人の彼が教えてくれた。
おお、なるほどね、お刺身といっしょね。


全員が2枚、3枚と食べたのは言うまでもありません。

最後に彼がそば湯を出してくれました。
これがまた目からウロコものの美味しさなのです。
とろ〜っとしていて、わずかに灰色がかった乳白色。
まるで「そばポタージュ」。
(残念ながら写真なし。
上のほうの画像で、ゆでているお鍋の手前の小さいお鍋がそば湯です。)


おそばを茹でた汁だけでなく、
生地の切り屑やそば粉を溶いたものだそうです。
そば粉の風味を堪能できます。



そうそう、
焼酎で割った「そば焼酎」も美味しかったらしい。
(らしい、と言うのは、満腹のひめはそこまで辿り着けなかったから笑)。

*** 本日のお酒 ***

MOUNT PLEASANT  Sparkling Pinot Noir 1993
(ちょっと珍しい赤のスパークリングワイン/豪)
埼玉県の神亀酒造
「ひこ孫 限定品大吟醸」
新潟県三島郡の池浦酒造
「純米大吟醸 天上大風」
新潟県の朝妻酒造
「純米酒 夏雪如幻酌即涼涼」
広島県呉市の宝剣酒造
「純米吟醸 芸酒」
大分県の二階堂酒造
「大分むぎ焼酎 二階堂 吉四六」

@クイズ。何人で飲んだのでしょう?



めもいくつかお料理を用意していたので、
ここでご紹介しましょう。今日は和室でおもてなし。



おそばができあがるまで、ほかの人々は
既に盛り上がっていたのでした。
本日のメインは何と言っても「手打ちそば」。
なので、ひめのお料理も
おそばの邪魔をしない、日本酒に合う、
などを一応心がけてみました。
いずれも冷めても味が変わらないものばかりです。




おいなりさん1 おいなりさん

上に甘酢生姜が乗っているものは
中の酢飯にも甘酢生姜の刻みが
入っています。
もう一種類のは
ふつうに酢飯に白胡麻。

どちらかと言うと
薄味で家庭らしい味付けです。
皮は一晩浸けておいたもの。
おいなりさん2
ぜんまいのお煮物 ぜんまいのお煮物

せんまいと車麩、身欠きにしんの煮物。
郷土料理です。
レシピはコチラ→
だし巻き卵 だし巻き卵

濃い目のかつお出汁をたっぷり入れた
卵焼き。
慎重に焼いていたのだけれど、
最後にうっかりしちゃって
少し焦げ目が付いてしまいました(汗)。
菜の花のおひたし 菜の花のおひたし

濃い目のお出汁に薄口醤油などで
味を整えた浸し汁に
数時間浸しておきます。

里芋のお煮物 里芋のお煮物

ひとくちサイズの里芋を
鶏ひき肉とお出汁、薄口醤油で煮ます。
薄味でも冷めても美味しいように
少しとろみをつけました。
あさつきと柚子を散らします。
美味しいトマト 美味しいトマト

これは産地直送のこだわりのトマトです。
口の中でトマトのしっかりした香りが
広がります。
甘いだけではない、トマト本来の味。
お好みでお塩を少々つけるだけで十分。
きんかんの甘煮と豆腐よう きんかんの甘煮/豆腐よう

左はひめの手作りきんかんの甘煮
箸休めです。
右はお土産にいただいた沖縄の珍味「豆腐よう」。
お酒に合うのよぉ〜!
このほか、
そば職人の彼が用意してくれた焼き味噌
七輪で焼く焼き味噌は香ばしくてイケる!!
担当者はベランダで七輪にむかって
寒い中、孤独な作業。

焼きたての焼き味噌はとても香ばしくて
その美味しさにやみつきになります。
これもおそばの実が入っているそうです。
日本酒に焼き味噌、
いや〜あ、お酒のすすむことすすむこと。







ちょっと不恰好な手作り桜餅

おしまいは
濃い緑茶と、ひめの手作り桜餅

「出張手打ちそば」パーティー、
とても楽しめました。
そば職人の彼は働きづめでしたね。
お疲れさま。

美味しい楽しい時間をどうもありがとう。






この日まで
美味しいおそばは食べに出かける物、
と思っていました。

また、この日まで
「二八」と「十割」、どちらかと言えば
二八(そば粉8割、小麦粉2割で打つそばのこと)の方が
のどごしが良いから美味しいのではないか、
と思っていました。



結論。

腕の良いプロやセミプロにおうちに来てもらえれば
おうちでリラックスしながら(!)
美味しいおそばを堪能できる。
打ちたて、ゆでたてを楽しめるばかりでなく
作る過程を見るのも楽しい。

二八と十割、
これは究極的には個人の好みでしょう。
でも、いいそば粉を使っている十割は格別に旨い。

但し、初夏〜夏は玄そばが乾燥してしまうので
つなぎ無しの十割はよっぽどのところでないと難しい。
とは、ものの本にありました。


ボクもお客さんいっぱい、楽しかったぁ〜。もうへとへと〜。

我が家かもしくは別のお宅で
「またしましょう!」
と約束?を交わしながらお開きとなりました。












「わたしも出張手打ちそば屋さんにお願いしたい!」という方へ*****

今回、ひめがお願いした彼は今のところまだ開業に至っていません。
そのため今回HPでは名前および連絡先は非公開としました。
ご希望の方は東京近郊であれば引き受けてくれるかもしれません。
どうぞ、ひめまでメールにてご連絡くださいませ。




いかがでしたか?
美味しい空気がお伝えできたでしょうか。

さて今回はおまけで、桜の画像を掲載しています。
よろしければどうぞ。

それじゃあ見てみようかな



次回の特集は「イタリアンでお誕生会」の予定です。
どうぞまた見に来てくださいね♪

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