| 特集 32前編 |
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| 黄金週間、あなたはどんなふうにお過ごしになりましたか? 黄金週間、つまりゴールデンウィークのことですね。 今年はひめ家は新潟県にお出かけしてきました。 旅の目的は、温泉と美味しいもの。 今回はこの旅の様子をご紹介しましょう。 その前に、小学校や中学校で勉強した地理をおさらいしておきましょう。 右の地図は現在の新潟県です。 ![]() 昔々、大和朝廷が支配していた頃、 古代における北陸地方、すなわち 北陸道(若狭・越前・加賀・能登・越中・越後・佐渡)は、 「越の国(こしのくに)」と呼ばれていました。 そして大化の改新で律令制が布かれた7世紀に、越の国は越前、越中、越後に分かれ、後に越前からは加賀と能登がさらに分かれます。 よって現在の県の区分で言うならば、 越前=福井県(加賀および能登=石川県)、 越中=富山県、 越後=新潟県(旧国名の越後では佐渡島は含まれない) となります。 | |||||||||||||||
@旧国名についてもっと知りたい人はジャンプ! →「自由文庫 PPD archive」内「旧国名一覧」 →「私設資料室」内「旧国名と五畿七道」 →「魏志倭人伝」内「日本の旧国名・都道府県対照表」 |
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| 新潟県は、日本海と越後三山〔駒ヶ岳(2,003m)、中ノ岳(2,085m)、八海山(1,778m)〕 などの山々に囲まれた自然情緒の豊かな県です。 そして日本一の長さを誇る信濃川(全長367km。新潟駅から上野駅までに相当する)。 この川の上流約210kmは千曲川で、越後に入ってからの約150kmが信濃川となります。 夏は暑く、冬は大雪。 この厳しい自然環境と美味しい水が、新潟県を 「日本の穀倉地帯」と呼ばれる米所に発展させたと言っても過言ではないでしょう。 お米のほかに、海の幸、山の幸もとても美味しいところです。 さてさて、お勉強はこのくらいにして 美味しいものを食べに出発しましょう! |
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| 出発! ひめ家からは関越自動車道を利用します。 ![]() 渋滞に引っかからないよう、下調べなど準備は念入りに。 →日本道路公団 途中のサービスエリアでは、かわいらしい鯉のぼりが飾ってありました。 余談ですが、 ひめは高速道路のサービスエリアというと アメリカンドッグとアイスクリームが頭に浮かびます。 実際食べてみると美味しくないことがほとんどなのですが、 何故か食べたい衝動に狩られてしまうのです。 でも、今回はぐっとガマン(笑)。 だってこれから美味しいものを食べに行くのですもの。 無料の緑茶で休憩しました。 |
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| 三国峠を越えて、新潟県に入ると視界が広がります。 川端康成の「雪国」に、 |
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| 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。 |
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| という有名な一節がありますね。 鉄道と道路の違いはあるけれど、長い長い関越トンネルを抜けるとまさにそんな感じです。 トウキョウとは明らかに違う空気の清涼感。 「ああ、越後に来たのだなぁ」と実感する瞬間です。 ここから関越道の終点、長岡までは遠くに山を望む広い広い景色の中、 ![]() 道路はぐんぐんまっすぐに伸びていきます。 お疲れモードのひめもこの辺から一気にハイテンションです。 “Vest”のCDも大音量で高まるワクワク旅行モード♪ ほどなくして、道は湯沢から塩沢、そして六日町に入ります。 スキーで有名なあたりですね。 豪雪地帯とされる越後も、昔に比べて雪が少なくなったと聞きます。 地球温暖化の影響でしょう。 でも今年は例年にない大雪だったそうで、近くの山々もまだまだ雪化粧が残っていました。 |
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越後は六日町、魚沼の美しい風景。 遠くに見えるのが越後三山。 厳しい寒さと雪解け水が美味しい「魚沼産コシヒカリ」を産み出すのです。 ![]() |
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| 六日町に到着です。 今晩お世話になるところは、六日町の温泉旅館「龍言」です。 チェックインを澄ませたら、さあお出かけです。 「えっ?」 って、決まっているじゃありませんか! お夕食まで時間があるから、美味しいものを食べに行くのよ。 ここからタクシーで15分ほどのところにある地ビール園に行ってみましょう。 |
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| 訪れたのは「八海山 泉ビール苑」。 農家や畑の間の一本道を抜けると突然、瀟洒な建物が現れます。 都会でよくあるような「○○ビール」などの無粋な大看板はどこにも無し。 うーん、これは連れて行ってもらわないとわからないかもしれません。 |
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| →「八海山 泉ビール苑」のHP | |||||||||||||||
満足したところで、お宿に戻りましょう。 |
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| 温泉町としての六日町は、比較的新しい温泉地です。 昭和32年に天然ガスの試掘中、ガスの代わりに温泉が噴出し、 一夜にして温泉町となったそうです。 今回ひめがお泊りした「龍言」は、幕末の豪族の館を移築した旅館です。 白壁に黒い極太の柱と木枠がずっしりとした趣のある印象的な佇まい。 |
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| 客室は全館木造平屋建てで、中は広々としていて 玄関、ロビーのみならず廊下や客室、お風呂まで こまやかな心遣いで「豪族の館」の空気を演出し、くつろぎともてなしの心を感じます。 |
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| 夕方5時。 露天風呂でひと風呂浴びてお部屋でくつろいでいると、お電話が鳴りました。 「これから玄関ロビーでお餅つきがございます。」 お餅つきですって! お祭りにでも集うようなウキウキ気分でお玄関に行ってみると すでに多くの人々が集まっていました。 「お客さん、たくさん来ていたのね。」 龍言は広くて静かなため、ほかの宿泊客がいることをすっかり忘れていました(笑) お玄関の土間では既に大きな臼が置かれ、 手拭でキリリと頭を縛った男衆が準備をしていました。 「本日は今年初の草餅でございます」 女性のアナウンスに観客一同、おお〜っと声が上がる。 それじゃ始めよう。 ![]() 聞き取れなかったが、きっとそんなやり取りがあったに違いない。 4人の男衆がひとりずつ順番に、杵でお餅をつき始めました。 ひとぉーつー。(ヨイショ) ふたぁーつー。(ヨイショ) みっつー。(ヨイショ) よっつー。(ヨイショ) 龍言のお餅つきは手水を使わないため、いわゆるお餅返しが無い。 だから餅米そのものの美味しさが引き立つのですが、 突くほうは杵にお餅がしっかりへばりつくのでタイヘンです。 相当、お餅の引きが強いのでしょう。 4、5巡もついていないと思うのだが、男衆は汗びっしょりになっていました。 お餅の発する熱い湯気、男衆の汗と息、観客の熱いまなざしと体温。 ひんやりしていた玄関は、うっすら汗ばむほどの暑さです。 最後は太く編んだ綱のような道具でお餅を杵と臼からはがす作業。 つきたてのお餅は、あんこ、きな粉、大根おろしの3種類の味で すぐに観客に振舞われました。 「ん〜、旨いねぇ!」 「このお餅、ほんとに美味しいわよぉ!」 すこし興奮気味のお客さんの高い声があちこちから上がります。 つきたてのお餅はおおぶりで、まだ人肌ほどの温かさが残っていて ほんとに美味しかったです。 何だか村の行事にでも招かれたような気分でした。 |
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| お餅つきが終わってお部屋で戻る途中、 廊下にある囲炉裏端に火が燈っているのに気がつきました。 夕闇にぼんやり燈る囲炉裏。 これだけでも十分特別な気分にさせてくれるのですが、 これはただのお飾りではなかったのです。 |
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| 楽しみにしていたお夕食。 お部屋ではなく、別室のお食事処のお座敷に案内されました。 「山菜たっぷりで」とお願いしてあったのですが、どうでしょうか。 (今年は上記したように雪がまだ多く残っているため、山菜のシーズンも遅れていた。) |
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土地柄きっと塩辛い味付けなのかな、と思っていましたが、 予想は見事に裏切られました。 素材は山菜を中心に素朴な物がほとんどですが、 上手く素材を生かした適度な塩加減で、洗練された印象のお料理でした。 品数はかなり多いのですが、 飽きることなく最後までしっかり食べることができました。 そう、満腹だと思っていても 白いご飯の美味しさについついお代わりしちゃったし(苦笑)。 お料理に気を取られてしまいましたが、 お酒(濁り酒も出た)も美味しかったですよ。 自然の恵みを満喫したお食事でした。 ![]() 満足したお腹を抱えてお部屋に戻ると、 すっかり寝床の支度がされていて、座卓にはお湯と胃薬が置かれていました。 そうか、ヘルシーなお食事だったけれど 食べ過ぎちゃあね、ダメよね。 妙に納得したのでした(笑)。 |
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翌朝。 ![]() 朝ご飯はごくシンプルなものでした。 夕べに比べると、 朝ご飯はこの土地の『標準塩加減』だったのでしょう。 減塩生活のひめにはかなり塩辛く感じました。 少々閉口気味でしたが、これも経験経験。 ご飯はちゃんと(?)お代わりしたのよ(笑)。 朝から満腹。 朝ご飯には、ちまきが添えられていました。 中身はお豆さんなどが入ったおこわでした。 ![]() |
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| 朝ご飯の後、すこしゆっくりする時間がありました。 もう一度温泉につかったり、広いお庭を散策したり。 龍言は山の脇にあるので、山の自然を借景にして、 ![]() 大きな池や自然と調和した手入れされた草木が美しいお庭です。 小川のお水も清らかなのでしょう、 花山葵も咲いていました。 ![]() あっ! お風呂を撮影するのをすっかり忘れていました(泣)。 だって普通、お風呂にデジカメなんて持って行かないじゃないですか。 ひめが利用したときはいずれも貸しきり状態だったから 撮影できなくもなかったのにな。 どうかご勘弁(苦笑)。 温泉は濁りやキツイ匂いの無い単純泉です。 大浴場と離れの露天風呂があり、 どちらもとても気持ちのよいお風呂です。 特に、離れの露天風呂は女湯も広々としていて、林の中でお湯に浸かっている感じです。 カラダの芯から温まって、ぽかぽかと温まっている状態が続きます。 血行のよくない冷え性の女性には、温泉は気持ちがいいですよね。 でも、くれぐれも疲れないよう、カラダへの負担を考えて入りましょう。 参考までに、効果的な温泉の入り方についての新聞記事をご紹介します。 |
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| お別れの時間が来ました。 「またお越しくださいませ。」 「とても楽しめました。どうもありがとう。また来ます!」 車が門を出るまで見送ってくれた仲居さんたちのご挨拶に 気分良く出発。 またお泊りに来ようね、と何度も口にしたひめでした。
さて、小雨も止み、快適な走り出し。 今日も美味しいものを探しに行こう! |
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今回はここまで。 まだまだ美味しいものいっぱいです。 続きもどうぞ♪ |
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