GWに友人の初子のお祝いに、浜松へ旅行しました。この時期、浜松は有名な「浜松まつり」で大いに沸き立ちます。お祭りは朝夜とそれぞれイベントがあり、町ごとに一年かけて準備します。 午前は町の印のついた大きな凧を揚げる「凧揚げ合戦」、夜は照明がきらびやかな町ごとの御殿屋台(いわゆる山車)と、町の衆が揃いの法被を着て「オイショ」の掛け声で群れて歩く「練り」があります。(※「浜松まつり」についてはこのHPで雰囲気を味わえます。)
さて、食いしん坊のわたしのこと、お祭りを楽しむだけでなく、しっかり美味しいものをチェックしてきました。今日は駆け足で浜松のうまいもんをご紹介しましょう。
浜松といったら、うなぎ! 何でも、うなぎは万葉時代から親しまれているそうです。日本人は古くから鰻が好きだったようですね。蒲焼きは江戸元禄の頃からと言われています。
その「蒲焼き」の由来については諸説あります。 うなぎを口から身を貫くように、串を打って丸焼きにする姿が「蒲(ガマ)」の穂に似ているから、という説。焼き色が蒲の色だからとか、「香ばや(疾)き」で香りがすぐ伝わるから、などなど。
関東と関西では、蒲焼きの方法が異なるのをご存知ですか? 関東ではうなぎを蒸してから、タレをつけて焼きます。他方、関西では蒸さずにタレをつけて焼きます。もっとも現在では、関東だからこうという厳密さはなく、土地柄にこだわらない店主が多いようです。
我が家は「浜松でうなぎを食す」ことを、それはそれは楽しみにしていました。
「うなぎが食べたいなぁ」「ダメダメ、浜松までガマン!」
こんな会話を3ヶ月以上も繰り返していたくらいです。その甲斐あって存分に堪能できました。二泊三日で三回、それでも行けなかったお店があって、ちょっと残念です。浜松駅で新幹線に乗り込むときには、「もう当分、うなぎはいいわ」なんて思っていました。
ところがその数日後、友人からお祝い返しに、うなぎがたんと送られてきたのです。あらあら、またうなぎね、などと苦笑していたのは包みを開けるまででした。立派な白焼きを見たら、俄然食べるぞモードがオンに。浜松を思い出して家で食べるうなぎも、大変おいしゅうございました。
もし、ステーキ三日連続とうなぎ三日連続のどちらかを選べ、と言われたらどうしますか。(そんな事態はめったに起こるものではないと思うけれど。)
わたしだったら、ゼッタイうなぎを選ぶと思う。できれば白焼き、蒲焼き両方お願いします‥‥。
どうやら、浜松でかなり重症の「うなぎ大好き病」にかかってしまったようです。
まず訪れたのは、有名な「八百徳」。便利なのは、新幹線口の駅前支店ですが、ここはかなり狭いです。 「お隣さんも美味しそうに食べているかな」なんて、 覗き見しながらいただくのも、楽しいですけれどね。 本店は新築オープンしたので、広くてキレイです。

うな重。ふっくらどっしり、これぞ鰻重!
食べてみたかった「うな茶」。一膳目は、お櫃の鰻ご飯をそのまま、二膳目はお茶漬けにして。土瓶の中身は、ただのお茶ではありません。昆布だしのお茶(おだし)。 これをかけると、鰻ご飯が全く違う顔を見せるのです。あっさりしていて、さらさら何膳でもいけそう!
わたしたちがスーパーマーケットなどで手にするのは、 ほぼ100%養殖うなぎです。 国産の良質な養殖うなぎも美味しいけれど、 せっかく浜松に来たら、天然うなぎも食べなくっちゃ! というわけで、 地元の友人のオススメで「鶴亀鰻寮」へ。

古い料亭の佇まいに、鰻の文字が躍る大きな暖簾がすがすがしい。

店内もアンティークな雰囲気が漂う。窓の障子を開けると、日本庭園が広がる。 年配の女将さんは、日本髪を結っていらした。お客さんも落ち着いた年齢の方がほとんどだった。

友人が絶賛する白焼き。天然うなぎなので、季節その他によって大きさが異なる。 この日はやや小ぶりで身が薄めだった。ほど良い弾力に、淡白だが深い味わいで、噛み締めるほどにウマイ。 旨みが詰まっているのに、脂っこさは皆無だ。

白焼きのお膳はこんな感じ。ご飯(左)、うなぎと切干大根の和え物、お香のもの、肝吸い。 白いご飯は佃煮が乗っていて、お米も美味しかった。お汁もとてもよいお味だった。

二段うな重のお膳。和え物、お香のもの、肝吸い、メロン。

香ばしさも満点。タレも雑味のない鮮やかな味で、天然うなぎを引き立てていた。
養殖には養殖の良さがあるのは、言うまでもありません。が、うなぎ好きだったら、天然うなぎをぜひ一度食べてみてください。まったく違う味わいです。静かな力強さがある旨さは格別でした。
ちなみに、スーパーなどで「浜松産」といって売られているものの中には、他で養殖したものを浜松で加工した場合があります。正真正銘の浜松産にこだわるなら、やっぱり現地に行くか、お取り寄せがいいかもしれません。ただ、産地だからといって、べらぼうにお安いわけではありません。ウナギはウナギなりのお値段。トウキョウで食べるよりは、若干価格が控えめかなという程度です。

遠州名物の浜納豆。糸をひかない納豆です。「塩辛納豆」ともいいます。
ちょっと見は正露丸のようですね。ドライですが、パサパサではなく中はしっとり。 そのままお酒のおつまみにしたり、お茶漬けや冷奴に薬味として入れると、とても美味です。中国の豆鼓(ドウチ)の親戚です。

お土産に買った「五穀屋」のおまんじゅう。お茶まんじゅうと「田舎みそまん」(味噌まんじゅう)です。 どちらもなかなか美味しかったです。特に味噌まんじゅうは、お味噌の塩気が病みつきになります。
浜納豆もおまんじゅうも、遠鉄デパートにて購入。
2004.05.19
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