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新年おめでとうございます。

キッチンひめの食のエッセイ「美味小話」です。

雪がひらひらと舞う音が聞こえてくる、静かな年越しになりました。新しい年は、身も心も引き締まる凍った空気の中、美しいひとすじの光とともに始まりました。新しい光が、災害や病などの悲しみや試練の最中にある人たちの傷を癒し、道しるべとなってくれることを願って止みません。
世界中の名も知らぬ同胞たちにとって、地球という船にとって、そしてあなたにとって、わたしにとって、希望と勇気と愛情に満ちた一年になりますように。
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たとえば、おむすびと小さなおかず。
おいしいね、と交わす笑顔。
そんな日常を丁寧に積み重ねる一年でありたいと思います。
今年もよろしくお願いします。


*「とと」とお蕎麦で年越し。

我が家では、夫の故郷、越後の風習にならって、大晦日からおせち料理を食べます。昔は、雪深いこの地方では、新巻き鮭や棒だら・身欠きにしんなどが、冬のごちそうであり、また貴重なタンパク源でもありました。そんなこともあってか、おせちに鮭は欠かせません。

「白いまんまにトトかけて」
舅(義父)が幼い頃から耳にしていた言葉です。それほど昔は、白いご飯とトト(魚=鮭)がごちそうでした。子供心に、大晦日からお正月に、この「トトまんま」を食べるのがとても楽しみだったと言います。正確には、大晦日のまんまは白米で、お正月はお餅だったようですが。(お餅も、昔はどこの地方でも、お正月しか食べられないのでごちそうだったそうです。)

越後ではお雑煮にも鮭を入れるのですが、特に大晦日にトトを食べるのには意味があるそうです。「鮭を食べないと年取りできない(年を越せない)」、越後の両親も夫も、口を揃えてそう言います。

だから、大晦日の我が家はいつもおおごちそうです。夫の故郷に敬意を払って、おせち料理と鮭。関東育ちのわたしに合わせて、年越し蕎麦。結婚して以来、ずっと両方食べることになっています。


薄味のお煮しめ。今年も美味しくできました。


暮れに風邪で寝込んだので、おせちはシンプルです。

鮭をつついて歳を取る。
お気に入りの「越後村上うおや」の塩引鮭。
旨みが凝縮されていて、でも脂っこくなくて、とても美味しいです。

左上は、百合根とはらこ(いくら醤油漬け)の和え物。
左下は、夫の故郷の味、ぜんまいと車麩のお煮物。我が家のお正月定番。

*元旦はお餅。

お重のおせち料理は大晦日から食べましたが、お餅は元旦から。お雑煮とお汁粉が、我が家のお約束。お雑煮は、越後風と関東風、年によってどちらか一方だけ作ったり、両方作ったり。今年は元旦は越後風、二日以降は関東風にします。

越後風のお雑煮は、なんといっても鮭といくらで親子にするのが特徴です。白菜やおねぎ・にんじん・ごぼうなどなど、お野菜もたっぷり。お醤油味に整え、煮餅を入れます。
関東風は、本来は鶏だしですが、我が家ではかつお出汁と鶏を合わせます。具は鶏肉のほか、ほうれん草・うずらの卵・三つ葉・飾りで人参。お醤油はほんの少々でお澄ましにし、焼餅を入れます。
どちらのお雑煮も美味しいですが、わたしの好みはやはり関東風でしょうか。

2005.1.1

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